ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

夜子

2007-07-24 | Weblog
書籍名 夜子   カテゴリー 写真集        
著者名 荒木経惟   発行年(西暦) 1996  
出版者 風雅書房   値段 3000-4000円  
投稿日時 2007/07/18 00:10 本のサイズ B4版
感想
感動度 実用度 娯楽度 ファッション度 難易度
☆☆ ☆ ☆☆☆ ☆☆ ☆☆
 1996年当時は新人女優とされた夜子。その後の人生の展開は不明だが、少なくともこの荒木経惟が撮影した写真の中では「謎」「希望」に満ちた不可思議な笑みをうかべる。服をきているときのほうがエロティックで脱いでしまうとまたなんでもない裸体が写真にでてくるのは荒木経惟の写真の特質だろう。黒のワンピースにお寺のそばをただじっと歩く後姿にこそ日本の美があるようにおもわれる。
 それにしてもこの写真集の値段が3500円。今ではなかなか市場ベースにはのりにくい写真集だと思うが、当時はまさしくこうした日本の伝統文化の中に切り込んでいく荒木経惟の写真は一つの前衛だったのだと思う。今、それから約10年。この写真集も「私自身」が捨てるときにきたように思う。美も伝統も写真もいつしかは違う形態へと移りいくものといえるだろうか。

週刊東洋経済4月29日・5月6日「企画書超入門」

2007-07-24 | Weblog
書籍名 週刊東洋経済4月29日・5月6日「企画書超入門」   カテゴリー 経済学        
著者名 東洋経済新報社   発行年(西暦) 2007  
出版者 東洋経済新報社   値段 600-800円  
投稿日時 2007/07/18 22:10 本のサイズ B5版
感想
感動度 実用度 娯楽度 ファッション度 難易度
☆☆ ☆☆ ☆ ☆ ☆☆
 「売れる本はどうして売れるのか」「読者のコンプレックスに訴求する」…このくだりが妙に気になって忘れられない週刊誌になってしまった。もちろんメインテーマとは関係がない一文なのではあるが。企画書のポイントはなるべく1枚の紙に集約して、「相手が求める企画書」であるかどうかということになる。会社でいえば、事業展開がしやすく利益をあげやすい企画でないとなかなか通らないということになるのだろう。ソニーの事例でいえばロケーションフリーという家の中に一台おいておくだけで世界中どこにいても自宅の居間と同じようにテレビ番組を楽しむという発想。またアイデアを拡散→集約→ビジョンと練り直していく方法。大胆な目標数字。読ませるよりはみせる図でパワーポイントを構成。本はコンプレックスで売れるという集約に達したならばそれをいかにビジョンにつなげていくかは確かに楽しみつつも「わかりやすい」企画書でなければならないだろう。雑誌の特集にしてはなかなか読み応えのある特集だったが、結果的には、努力と練習以外にはやはりないんじゃないかな、というのが読後感…。

週刊東洋経済4月14日「畑村式数の極意」

2007-07-24 | Weblog
書籍名 週刊東洋経済4月14日「畑村式数の極意」   カテゴリー 経済学        
著者名 東洋経済新報社   発行年(西暦) 2007  
出版者 東洋経済新報社   値段 600-800円  
投稿日時 2007/07/21 23:22 本のサイズ A4版
感想
感動度 実用度 娯楽度 ファッション度 難易度
☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆
 「数の極意」という特集ではあるのだが流通業界の再編から学習方法まで幅広い特集で非常に面白い。日本国勢図絵、世界国勢図絵はこの特集でも違う著者から「使える」とされている。物事を数量的にとらえるのに、日本国勢図絵はやはり名著の部類に入るようだ。「数を避けて通るのはものすごくおろかで、損で、もったいない」という畑村氏の言葉が重い。「見える化」を促進させるというメールの書き方も面白かった。タイトルと導入部分で目的を明示。内容をグループ化して見出しやスペースで視覚化。さらに「グループ」ごとのエッセンスを示す、と具体的なアドバイスがてんこもり。さらに「脳の仕組みと科学的勉強法」(ライオン社)という貴重な勉強本も知る。「できる人の勉強法」もそれなりに役にはたつようだ。この手の本はある程度読み込んだら、次々捨てる。ということで、この特集を読んだ日に約40冊の書籍を廃棄。たくさん読んで、次に読み直す本はやはり絞り込んでいかなければならない。流通業界では来年4月からの薬事法の改正の「特集」が面白い。一般用医薬品の分類が変わり、リスクが低いとされる下の2クラスの医薬品については薬剤師がいなくても「登録販売者」であれば販売できるようにする。つまり風邪薬などがコンビニエンスストアなどでも購入できる時代が2009年4月から日本に到来する可能性がある。販売規制の緩和になるので当コンビニエンスストアも参入してくるだろう。利益率が高い医薬品や化粧品でキャッシュを集め、食品や雑貨の安売りで集客をしていく…。従来のドラッグストアの販売方法が見直され、その一方で過剰な出店やその割には延びない売上高が企業そのものを疲弊させていく構造が指摘されている。かつての銀座での英国ブーツ、フランスのセフォラ、そしてマツモトキヨシの戦いもまた「歴史」となり今度はコンビニエンスストア対ドラッグストアの競争が過熱していきそうだ。

超手帳術

2007-07-24 | Weblog
超手帳術   カテゴリー ベストセラー     
著者名 野口悠紀夫   発行年(西暦) 2006  
出版者 講談社   値段 1000-1500円  
投稿日時 2007/07/22 23:29 本のサイズ A5版
感想
感動度 実用度 娯楽度 ファッション度 難易度
☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆ ☆
 手帳やメモの使い方に悩んで、もう一度開いてみたのがこの本。目的や目標などを手帳に記してもやはり無駄というか、本当の目標はやはりメモとか手帳ではなく自分自身の「頭の中」にあるものではないか…と思ったのがきっかけだ。それよりモバイルとメモの使い分けをどうしたら効率的か、というのが現在の緊急の課題である。電子媒体に向いているのはやはり編集機能や索引機能で、アイデアやto doリストなどはメモや紙のほうがむいているらしい。また時刻表をデジカメで撮影するなど、書類をスキャナで保存するのではなく、画像として残しておく方法があることをこの本で学ぶ。やはり書類のサイズの標準化は必要でそれは野口悠紀夫氏にかぎらず現在ではA4サイズに統一するしかない。今ではもうクリアファイルも含めてすべてA4に自分自身でも統一しているがメモもA7サイズなどのほうがいいのかもしれない。また新聞や雑誌の切り抜きなども「あまり活用できていないなあ」と思っていたのだがこの本でも切り抜きだけではやはりだめと指摘されている。メモは自分のためだけの貴重な情報源ということでいったん自分のフィルターを通しているからこそ次の活用がきくということかもしれない。自分に必要な情報をいかに選別するか、ということがメモやモバイルの本当の役割になるのだろう。さてメモは1冊になるべく限定するべきだが、それ以外についてはほかの本で知ったバイブル方式のリフィルをしばらく利用してみるつもりである。クリアファイル・バイブルノート・メモ・デジカメ・モバイルといったあたりが、しばらく情報活用の自分の道具ということになるだろうか。


週刊東洋経済「イオン恐るべし!」(2006年12月16日号)

2007-07-24 | Weblog
週刊東洋経済「イオン恐るべし!」(2006年12月16日号)   カテゴリー 企業         
著者名 東洋経済新報社   発行年(西暦) 2006  
出版者 東洋経済新報社   値段 600-800円  
投稿日時 2007/07/22 23:31 本のサイズ A4版
感想
感動度 実用度 娯楽度 ファッション度 難易度
☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆ ☆☆
 2006年12月16日の特集だが、発行から7ヶ月以上が経過して読み直してみると非常に面白い部分がみえてくる。まず何某食品会社のMBOをめぐり、少数株主を締め出すための既存株主の保有株が1株未満の端株になるようにして、新会社法の規定により端株しかもたない株主に対しては金銭を交付するだけで足りるという規定の事例。組織再編の柔軟化が進行した結果、少数株主保護のルールが未整備な点が指摘されている。また特集されているイオングループについての情報も満載。規制緩和を利用したショッピングセンターの出店とM&Aによる多数の企業との緩やかな連携。ダイエーの事業パートナーであると同時に、ジャスコ、マイカル、マックスヴァリュ、いなげや、カルフールジャパン、ボスフール、タカキュー、タルボット、オリジン(出資比率は96パーセント)、」ミニストップ(51パーセント)、ツヴァイ(出資比率82パーセント)などなど。さらにメーカーとの直接取引や物流システムの改革などめざましい勢いのイオン。小売業は流通で言えば下流に属するだけに付加価値をあげるためにより川上産業へのぼりつめていく必要性があるがイオンはそうした上流工程への進出も視野にいれていたわけだ。

グーグル明解検索術

2007-07-24 | Weblog
グーグル明解検索術   カテゴリー アプリケーション   
著者名 別冊宝島編集部   発行年(西暦) 2006  
出版者 宝島   値段 600-800円  
投稿日時 2007/07/22 23:33 本のサイズ その他
感想
感動度 実用度 娯楽度 ファッション度 難易度
☆☆ ☆☆☆☆ ☆ ☆ ☆
 グーグルで検索することが増えてきたのだが、やっぱりインターネットの便利さと限界の両方を感じる。本当に調べたいことって実は書籍とか事典の中に眠っていることも多く、ネットで調べられないことは結局図書館などで解消するしかない。逆にネットでは展開できないことを出版物などでは提供していかなければならないのだが。グーグルのキャッシュ機能ってちょっと怖いかもしれない。ロボット型検索なのでアップロードするつもりがない画面などもキャッシュで保存されているケースもあるなあ、などと思いつつこの新書を開く。「人気の高い商品を検索するにはランキングでアンド検索」「ヤマト 伝票番号」で宅配便がどのあたりにあるのか検索。通貨換算検索、テキスト翻訳、filetype検索。ちなみにパーソナライズドホームはさっそく導入してみた。コンテンツの追加などでオリジナルのポータルサイトが作成できるのがうれしい。さらに過去5年間のウェブを保存しているというwaybackmachineというインターネット図書館、経路検索のハイパーダイヤ、不動産検索のスマッチ、中古品の相場を知るヤフーオークション、曲名検索の「うたまっぷ」など便利な検索機能を700円でかなり効率的に理解することが可能。これまでにもかなりのグーグル本は出ていたが、この新書はかなり使える。