ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

見知らぬ乗客(ハリウッド公開版)(アルフレッド・ヒチコック監督)

2007-12-31 | Weblog
ストーリー;列車の中で足がぶつかったのをきっかけに、テニスプレイヤーのガイは見知らぬ乗客に話かけられる。食堂車が混んでいたため個室で食事をとりながら、その男が話し出したのは、動機なき殺人「交換殺人計画」だった‥
出演;フォーリー・グレンジャー 、ルース・ローマン、ロバート・ウォーカー
コメント;この作品は1951年に公開されたが、ハリウッドオリジナルバージョンと英国公開版の2種類がある。10数年前に見たのはおそらく英国公開版だったのだろう。ラストシーンが違うし、記憶していない映像がいくつかある。
 名作であることは間違いなく、小道具や影のシーンなど魅惑に富む仕掛けがいたるところにしかけられている。原作がパトリシア・ハイスミス、脚本がレイモンド・チャンドラー、さらに音楽はディミトリ・ティオムキン。ワーナー・ブラザースと契約を結んだヒチコックはこのワーナー時代に「見知らぬ乗客」のほか「舞台恐怖病」「私は告白する」「ダイヤルMを回せ」の4作品を監督。「レベッカ」でアカデミー作品賞を受賞したのが1940年だが、その10年後のこの作品時にもその独特の映像感覚はさらに凄みを増している。テニスのシーンと鍵となる「小道具」をめぐるシーンはすでに粗筋を知っていても汗がにじんでくる。さらにこの作品の約20年後「フレンジー」でもゴールデングローブ監督賞にノミネートされるなどとにかく偉大な映画監督であり、そして中期を代表する名作であることは間違いない。
 何度見ても楽しめる。ミステリー映画の王道であり、シロとクロの交錯、いや倒錯する世界が1時間半にわたり繰り広げられる‥。
 ヒチコック作品の常連レオ・キャロル(「白い恐怖」「レベッカ」「断崖」など)やヒチコックの実の娘パトリシア・ヒチコックも出演(妹バーバラ役ではないだろうか)。ロバート・ウォーカーはこの映画の出演後、とある専門病院で病死している‥。階段の上を見上げたとき、そこには意外な展開が次々と巻き起こる。

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