ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

パイレーツ・オブ・カリビアン~生命の泉~(ロブ・マーシャル監督)

2012-04-08 | Weblog
監督:ロブ・マーシャル
キャスト:ジョニー・デップ、ジェフリー・ラッシュ、イアン・マクシェーン、ペネロペ・クロス、ケヴィン・マクナリー、サム・クラフリン、キース・リチャーズ、ジュディ・デンチ、アストリッド・ベルシュ・フリスベ
コメント:「シカゴ」のロブ・マーシャル監督によるシリーズ第四作。「パイカビ」シリーズは第1作はそこそこ面白かったが、第2作と第3作は大味すぎて非常に退屈。この第4作は制作費約2億ドルで第3作の約3分の2の予算だが、それがかえって良かったと思う。第2作~第3作を通じて、ジョニー・デップが持っている「海図」が二次元で、英国海軍が持っている三次元の地球儀ではないことが気になっていた。第4作でもデップが持っている海図は二次元地図。「この世の果て」では上下逆さまに船がひっくり返っていたが、三次元の地球儀をベースにしている英国海軍はおそらくジャック・スパロウがたどり着けた「世界の果て」にはたどりつけまい。「上下反転」はこの第4作でもでてくるが、やはり最初に「上下反転」の世界にたどりつくのはジャック・スパロウであったことは興味深い。
 さて第1作~第3作ともに英国の覇権下にあることはわかっていても、どの時代の大英帝国かは映画では明示されていなかった。この第4作ではジョージ2世とフェルナンド6世が登場するため、18世紀前後に時代が設定されていることがわかる。そしてこの18世紀ではジョージ2世はスペインとフランスに対してかなり敵対的な外交を展開していた。また海賊「黒ひげ」も実在。映画ではエドワード・ティーチという名前になっているが実際は12回ほど名前を変えている。白骨死体で登場するファン・ポンセ・デ・レオンはコロンブスの随行員で、フロリダを発見した人物。「若返りの泉」(映画では生命の泉)を発見したことになっている。
 どったばったのアドベンチャー映画ではあるのだが、ある程度大人も相手にしなければならないとなると、これまでの海賊伝説も踏まえてエピソードに深みが必要になってくるのだろう。これからさらに欧米を中心とした海賊の「逸話」が盛り込まれてくるとなると、けっこう第5作も面白いものになるかもしれない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿