ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

日本シリーズ 1992年 西武-ヤクルト戦

2012-11-20 | Weblog
 野球は筋書きのないドラマといわれるが、実際に球場に足を運んだり、この1992年の日本シリーズから20回以上の日本シリーズが行われているが、この1992年を超える「ドラマ」を見たことがない。私はヤクルトファンで、この1992年ではヤクルトは王者日本シリーズに敗れ、1993年の日本シリーズで西武を下している。が、逆転に次ぐ逆転と意外性、ファインプレーの続出ということでいえば1993年よりも1992年の日本シリーズか。
 今から20年近くも前の試合ということになる。2012年の今では功なり名なり遂げた選手がキラ星のごとく登場。後に楽天ゴールデンイーグルスで監督と走塁コーチで1年だけタッグを組む伊原コーチも当時は西武ライオンズのコーチ。さらに渡辺 久信(現埼玉西武監督)、塩崎哲也(現埼玉西武二軍監督)、鹿取義隆(野球評論家)、郭 泰源(福岡ソフトバンク ピッチングコーチ)、石井丈裕(現評論家)、工藤 公康(現野球評論家)、平野 謙(中日ドラゴンズ・走塁コーチ)、石毛 宏典(四国アイランドリーグ創設者)辻 発彦(現野球評論家)、デストラーデ(野球評論家)などヤクルトファンにとっては「心憎い」天敵ぞろい。ただ、渡辺 久信はその後野村監督のもとで1年間ヤクルトで投手をつとめ、辻 発彦もヤクルトでプレイしていた時期がある。このあたりの野村監督の人材「輸入」の手腕も見事で、当時のヤクルトの宮本慎也選手や池山隆寛(現東京ヤクルトスワローズ1軍コーチ)に苦言を呈するなどの役割を担っていた。当時のサンケイスポーツを読んでいた時に池山選手に練習の取り組みについて意見する辻選手という記事を読んでのけぞったことがある(すでに大スターで広沢選手や古田選手クラスでも意見ができたかどうか…)。また抑えのエースとして活躍した高津投手には西武の塩崎哲也のシンカーやスライダーがいい勉強になったと各種の、メディアや野村監督の書籍に紹介されている。
 この1992年のヤクルトスワローズは徹底した「投手不足」。阪神タイガースなどとリーグ戦で激戦を繰り広げたが、先発投手不足は結局解消できず、現在埼玉西武ライオンズに所属している石井和久は高卒ルーキーで0勝0敗の成績でいきなり日本シリーズの先発投手をつとめた。また高野光投手、伊東昭光投手(現ヤクルトスワローズ二軍投手コーチ)、荒木大輔投手(現ヤクルトスワローズ投手コーチ)など長期間故障などによってマウンドにたてなかった投手が復活をとげたシリーズでもある。岡林洋一投手(現ヤクルトスワローズ・スカウト)が延長12回を投げるなど涙なしには見れない7つの試合が凝縮されており、ヤクルトスワローズファンとしては、日本一になれなかったのは残念ではあるが、地味な中継ぎで渋い継投を見せた金沢次男投手の連投や、西武大塚選手の走塁など見所多数。「小事が大事をうむ」という野球の地道な努力と意外性がこのDVDに集結。代打杉浦による日本シリーズの歴史では初の代打満塁サヨナラホームランは、確かにyoutubeやほかのウェブコンテンツでも見れることは見れるが、独自の再編集を施したこのDVDコンテンツで見るとまた新たな感動が…。
 とにかく中古市場にはあまり出回っていないアイテム。店頭などで見かけたら現物即購入をオススメした。