ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

俺たちフィギュアスケーター(ウィル・スペック、ジョシュ・ゴードン監督)

2009-03-23 | Weblog
キャスト:ジョン・ヘッダー、ウィル・アーネット、エイミー・ポーラー、ロマニー・マルコ、クレイグ・ネルソン、ウィル・ファレル、ジェンナ・フィッシャー、ウィリアム・フィクトナー

評価:

コメント:いきなり「time to say good-bye」で荘厳に始まるフィギュアスケート。優雅な氷上演技の「ジミー・マッケロイ」のスピン・ジャンプはたとえスタントでもかなり綺麗。一方、氷の上の「乱暴者」チャズ・メイケルズは役回りの設定もあるが実際にはフィギュアの世界で演技を披露するのは難しそう。なにせデトロイト生まれで9歳で35歳の彼女ができて「革細工は魂を解放する」とかなんとかわけのわからないこだわりを披露。
 ま、嫌いではないが映画一本その調子なので見終わるころにはやや疲れも製作にあのベン・ステイラーが参加しているせいか。 
 出演しているエイミー・ポーラとジョナ・フィッシャーは実生活でも夫婦だという。共同監督だが、一人はCM撮影が専門とのことで、確かに10分以上続くシーンはやや見ていて辛いときも。俳優自身も多少はスケートができるみたいだがちゃんと安全確保のために天井からワイヤーで身体を固定していたようだ。

ストーリー:仲の悪いジミーとチャズは表彰式でなぐりあいをしたため、国際スケート協会から男子シングルから永久追放される。またジミーは義父のタレン・マッケロイから養子縁組も解消されて倉庫で働くことに…。3年半が経過し、報われない日々をおくっていた二人は、男子シングルではなく、男子二人のペアで、「聖書が許さない」などといった非難を乗り越えて、コロラド州デンバーの第20回世界冬季スポーツ・モントリオール大会に出場しようとするが…。そして伝説の技「アイアン・ロータス」を観客の前で披露する瞬間がやってくる…。

レベル・サーティーン(M・チューキアット・サックヴィーラクル監督)

2009-03-16 | Weblog
キャスト:クリサダ・スコソル・クラップ 、 アチタ・シカマナ 、 サルンヨー・ウォングックラチャン

評価:☆☆☆☆

コメント:タイの映画はひさかたぶりに見たが、ここまでえげつない描写で人間の「残酷さ」を表現するとは…。
 これでも抑制して映画を作ったのかもしれないが、日本と共通する社会様式もかいまみえて興味深い。「核家族化」現象というのも日本だけでなくタイにも同様に存在することや農村から都会への人口流出、高齢者問題、ドメスティックバイオレンス、人種差別など社会現象としてみても興味深い。
 タイの街角で日本のYAMAHA楽器を売る営業マン。金管楽器の練習をするタイの高校生。携帯電話にボーイスカウト。車の中のヘッドフォン携帯。日本の普通の風景と変わらない上、どこかしら懐かしい雰囲気すら漂う。ただ会話の中に「水かけ祭り」には故郷に帰る…というあたりがやはりタイだなあ、という感じで。「ゲーム」が13回行われ、勝者と敗者に分けられるというよくあるストーリーではあるが、ゲームの内容はもはやハリウッドや日本では描写は倫理規定にひっかかって上映不可能だろう。途中「日本刀」が使用されてなんだか禍々しいイメージを醸し出す。日本といえばYAMAHA以外にSONYのCDも登場。さりげなく日本の影響力も画面に醸し出されている。タイの独自の文化も国際化の流れを受け、主人公はタイ人とアメリカ人の混血という設定だし、小道具には日本製のものがよく出てくる。その中でオリジナリティやアイデンティティに不安を感じるのも当然かもしれない。もちろん最後は「あ」という結末だが続編も作成可能な結末に。新しいタイ映画の可能性を感じる。ただ「えげつない」ことはえげつなすぎるので、そのあたりはいろいろ論議が分かれるところだろう。個人的には「必殺仕事人」を連想する場面もあったが…。

ストーリー;サハモンコル楽器の営業をしている32歳のプチット・プンナートンは今日もやり手のブレムに先を越され、自分のエリアの聖ニコラス学院の楽器注文を取り逃した。また恋人のメウは有名な歌手になって自分から去り、車のローンを滞納して車は差し押さえられ、新しいシステムが導入されたのをきっかけに退職勧奨を受ける。どうにも行き場のなくなったプチットの携帯電話に見知らぬ電話番号から電話がかかってくる…。

レディ・イン・ザ・ウォーター(ナイト・シャマラン監督)

2009-03-16 | Weblog
キャスト:ポール・ジアマッティ、ジェフリー・ライト、フレディ・ロドリゲス、ジャレッド・ハリス、メアリー・ベスハート

評価:なし

コメント:むむ…。「海の精」とか「魔法の世界」とかいうのがちょっと敷居が高い。いや御伽噺は別に嫌いではないのだけれど、大学生のヤンスン・チョイや片腕だけ鍛えているレジー、動物愛護のベルさん、本の山に囲まれたリーズさん、映画評論家のファーバー…とアパートメントの中は癖と個性のあふれる住民ばかり。
 管理人役には大好きなポール・ジアマッティ。海兵隊員がイラクに赴く映像が映画の中でさりげなく流れており、「世界が暴力」に満ち溢れているのがわかる。撮影にはあのクリスファー・ドイルも参加しており、どうしてこんなややこしい映画になったのか…。ただ物語には一定の規則があるがそれを人間が勝手に解釈してはならない…というタブーがあることはなんとなくそれっぽい。

ストーリー:その昔ニンフと人間は共生していたが、その2つの世界は分離。しかし現代になりブルー・ワールドから新たなニンフが派遣されてきた。その名は「ストーリー」。しかし芝生と同じ色をしたスクワンプという獣も一緒にアパートメントに登場してくる。そのほかに木の上に住む守護人やら、内なる声、通訳に「ギルド」、ヒーラー、最後に現れるタカ(イーグル、グレート・イートロン)など勝手な概念が豊富にあらわれワケのわからないうちに映画は進行していく…。

レストストップ~デッドアヘッド~(ジョン・シャイバン監督)

2009-03-16 | Weblog
キャスト:ジェイミー・アレクサンダー、ジョーイ・メンディシーノ、ジョセフ・ローレンス、ダイアン・サリンジャー、ニック・オレフィス、カーティス・テイラー、ディぃアンナ・ルッソー

評価:☆

コメント:すでに続編も製作されている2006年公開の超C級ホラー。「人の心には苦悩という悪魔が存在する」というモノローグで始まるロード・ムービー・ホラーかと思いきや、スプラッタ映画の本場テキサスからロスアンゼルスに向かう途中の小さな公園にて、「足止め」。
 そしてまた21世紀ホラーの定番設定として「携帯電話が通じない」。次のレストストップ(休憩所)まで96キロという設定の中で「謎の連続殺人犯」との戦いを繰り広げる。
 この映画を見ていると「通過儀礼」を思い出す。子供が大人になるプロセスで象徴的に一度「死の体験」をする…という通過儀礼だが、子供の家出から連続殺人犯の恐怖におそわれる間に主人公はどんどん成長していく。「死と再生」のイメージが思春期だとすると公園の公衆トイレに「死霊」や「生霊」が突然出現するのもわからないではない。 物語は分離→移行→結合と「通過儀礼の物語」にふさわしい展開をしていく。

ストーリー:ハリウッドスターをめざして家出したジャスとニコール。しかし途中のレストストップで謎の「KZL303」というカーナンバーをつけたワゴンに狙われる二人。そしてそのレストストップにはおびただしい「ミッシング」(行方不明)のビラが…。

6デイズ/7ナイツ(アイヴァン・ライトマン監督)

2009-03-16 | Weblog
キャスト:ハリソン・フォード、アン・ハッチ、テムエラ・モレソン、デイビッド・シュワイマー、ジャクリーン・オブラドーズ

評価:☆

コメント:敏腕雑誌編集者をアン・ハッチが好演。もともと色々な意味でアン・ハッチはレズビアンのための人権などに活動的な俳優だが、この映画では意図的に「シンプルでオールド・ファッションなキャリア・ウーマン」を演技。演技もさることながら、赤のコートやグレイのシルクドレスなどファッションも抜群。冬の東部のやや薄暗い街角に赤のコートを着たアン・ハッチが登場すると、なるほどぱっと華が咲いたような感じになる。
 ハリソン・フォードは映画の中ではすでに「50歳以上」の設定だが、役回りは「スター・ウォーズ」のハン・ソロのパロディに近い。レストランでアン・ハッチを口説こうとする場面や墜落しかかる飛行機の中で精神安定剤「ザナックス」をざらざらと飲むアン・ハッチとの「掛け合い」が非常に面白い。  
 ラブコメ映画の一種だが、冒頭で編集長が「30ページのレイアウトが無駄」と怒鳴るところはちょっと…。グラビア撮影だとするとレイアウトは4の倍数の32ページが正しい。一方、副編集長役のアン・ハッチは「4ページのやりなおし…」と携帯電話で話しているが、4の倍数で語るアン・ハッチのほうが論理的にはスジが通っている。なんとなく編集長を支えているのは副編集長のアン・ハッチ…という思いがする。脱出に墜落した旧日本陸軍の飛行機が使われるのもポリネシアだからこそ…という細かい設定が非常に気になる映画。

ストーリー:流行雑誌「ダズル」の副編集長ロビンは恋人とポリネシアのマカテア島へバカンス。これから1週間のバカンスを楽しもうとしていたところ、大阪とシドニーにそれぞれいるモデルとタヒチで撮影会のスケジュールが入る。怪しげなトロピカル・チャーター航空のパイロット、クインに頼んでタヒチに向かうが、途中で大嵐に遭遇。高度維持が不可能となり、名も知らぬ島の砂浜に不時着することになる…。