ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

スピーシーズ3(ブラッド・ターナー監督)

2008-01-13 | Weblog
ストーリー;エイリアンから送られてきたデータをもとにDNAを合成して作った亜種エイリアン。その第2世代が「スピーシーズ2」で政府により倒された直後、その遺伝子を狙う科学者が遺体から生まれた第三世代のエイリアンを奪い取り、100パーセントエイリアンの遺伝子でつくられた完全なエイリアンを創造しようと試みる…。
出演 ;サニー・メイブリー 、ロビン・ダン、ロバート・ナッパー
コメント;ところどころ昔のSF映画を思わせる造りがなんともいえないチープさで逆に心地よい。圧力装置の狭い通路を逃げ惑うシーンは「エイリアン2」のバスケスの壮絶な最後を思わせるし、エイリアンが人間の命を救うという場面は「ブレードランナー」のルドガー・ハウアーを思わせる。「スピーシーズ2」の8分の1以下の予算で第三作目を作るようにという指令がMGMから出たようだが、予算のチープさをアイデアで乗り切ろうというスタッフの心意気が伝わってくるSF第三作目。こういうのは小さな映画館で爆笑しながら見るのが楽しい種類の映画なのだが、もともとビデオセルを対象にしていた作品ということで、東京でも公開されたのはごくわずかの映画館のみ。現在はDVDでレンタル中だが、お色気ありグロテスクあり、でそれなりに楽しめる爆笑SF小作品といったところだろうか。銃撃シーンなど激しい場面はほとんどなく政府の調査官も「政府はSFには興味がなくて予算も人手もないので我々だけでエイリアンを退治しよう」と言い出す始末。意味も脈絡もなくエイリアンが突然全裸になったりしてそれもまたおかしい。スピーシーズシリーズでブレイクしたナターシャ・ヘンストリッジにも出演交渉で「パート3にも出ろよ、恩義があるだろ」といって出演させたという掟破りのチープさがまたなかなか良い。1と2ではマイケル・マドセン、フォレスト・ウィティカー、ベン・キングズレーなど錚々たるメンバーが出演したのだがやはり予算が制限されていると画面もデジタル処理が多くなりやや殺伐とした感じも否めないがそれがまたうまくはまっているシーンもあるので文句もいいにくい。ただし第1作の監督ロジャー・ドナルドソンはその後「13デイズ」「リクルート」とハリウッドのそれなりの大作をてがけているし、2作目の監督ピーター・メダックも「ゾロ」や「ビバリー・フルズコップ3」などそこそこの映画を撮影しているので、この第3作の監督ブラッド・ターナーもこれから何か新しい映画で名前を見つける可能性が少しはあるかもしれない…。20代の映画観客を意識してマーケティングを絞り込んだ映画作品で、とにかく「面白・楽しい」2時間を過ごすのであればやっぱり悪くない映画である…。
 大学のキャンパスの中が映画のシーンによく使われているのだが緑が多いキャンパスに日差しがさしたり、大学生どうしの寄宿舎などはうまい撮影だと思う。日差しとキャンパス。この2つの組み合わせはなかなかいい。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿