ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

コーヒー&シガレッツ(ジム・ジャームッシュ監督)

2008-01-13 | Weblog
ストーリー;コーヒーとタバコを題材にした11の短編集。ただ実際には英国出身俳優だけがでている「いとこ?」では紅茶とタバコだったりするが、テーブルクロスをはさんでの微妙なすれ違いと微妙なリズムがみていて楽しい・ケイト・ブランシェットの自虐的な一人二役も役者魂を感じさせる。
出演;ケイト・ブランシェット、ビル・マーレー、トム・ウエイツ
コメント;「ダウン・バイ・ロー」以来久しぶりにジャームッシュの映画でロベルト・ベニーニの静かなおかしさを満喫。奥さんのニコレッタ・ブラスキの方は「ミステリー・トレイン」のエピソードに出演していたが(「変な出会い」)「ミステリー・トレイン」で不運な散髪屋を演じていたスティーブ・ブシェミと「ミステリー・トレイン」にも出演していたベル・ボーイがメンフィスで再びめぐり合う「双子」。スパイク・リーの弟妹のジェイ・リー、サンキ・リーが出演。イギー・ポップとトム・ウェイツがカリフォルニアの場末のバーでコーヒーとタバコを挟んできまずい会話。ジュークボックスを見回して「あいつの(イギー・ポップの)もないや」というくだりがおかしい。イギー・ポップもトム・ウエイツもジュークボックスに入るような音楽ではさらさらないわけで…(「カリフォルニアのどこかで」)。「いとこ」ではケイト・ブランシェットが本人の役と売れない歌手の「姪」の二役を演じる。さりげない演技で途中まで両方ともケイト・ブランシェットが演じているのは気がつかなかった。別れた夫婦であるメグ・ホワイトとジャック・ホワイトの「ジャック、メグにテスラコイルを見せる」ではピントがあっているようでぜんぜんあっていない二人の会話を、テスラコイルを小道具にして描写。「スパイダーマン2」のオクトパス博士を演じたアルフレッド・モリナとスティーブ・クーガン(「80days」の掛け合いも面白い。キャリア的にはアルフレッド・モリナもそうそうたるものだが…。なんでもない会話をうめるコーヒーとタバコ。体にはもちろん悪いわけだがそれでもコミュニケーションにギャップが生じたときにタバコに火をつけたくなる瞬間て当然ある。そんな小さなエピソードを11年間かけてとりためていった一種のブラック・ユーモア映画短編集。「世界は一種の磁気共鳴体」というキーフレーズがラストに響く。

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