ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

TAXI NY(ティム・ストーリー監督)

2008-01-08 | Weblog
ストーリー;自転車で配送サービスをしていたベルにはニューヨークのイエローキャブの営業許可を取得するという夢があった。めでたくその夢がかない、5年越しの準備をしていた特別仕様のタクシーで街にでる。しかしその一方、キューバマフィアの潜入捜査に失敗したウォッシュバーン刑事はパトロール警官とされ、おりしも銀行強盗事件発生の知らせを受けて現場に急行しようとしていた。だがしかし、彼は自動車の運転が…。
出演;クイーン・ラティファ、ジミー・ファロン、ジェニファー・エスポジート
コメント;流れるような画面で始まるがこれは全部自転車の疾走という設定。だがしかし、かなりの工夫を凝らした趣向も何かが足りず、あまり映画にのめりこめないままに事件は次々と発生していくという寸法。どこかでみたはずの定番ギャグの連続である程度オチが読めつつストーリーが次々進行していくのだが、いわば「定番」だからこそラブコメファンとしては、成り行きにまかせて楽しめる。ジャッキー・チェンがやりそうなギャグ・スタントもあったが香港カンフー映画のファンには自転車や自動車などを活用したアクションの数々の中にはハリウッドに与えた香港映画の影響を「マトリックス」とは違う形、「キル・ビル」や「パルプ・フィクション」とは違うストーリーで楽しめるかもしれない。
とはいえ途中過激なギャグや「ジャングル・フィーバー」といった往年の「深刻映画」をちゃかす余裕も。母親はアルコール中毒気味で息子はなかなかトラウマから回復できないという設定なのだが、プアホワイトとよばれる階級層をかなり皮肉った内容でもある。またひ弱な男性の「社会権」をしっかり主張してくれているあたりは、結構個人的には支持できる。マッチョなヒーロー像というのは案外みていて疲れるもので、多少なりとも欠点を抱えつつもオリジナルなアイデアで困難を克服していくプロセスこそがおそらく人間には皆等しく与えられた機会の平等を生かすチャンスでもある。
 ラストにはさらに定番のNG集も。スピード感がなかなかうまくかみ合わずにギクシャクはしているが、2時間をそれなりに楽しく見れる映画なので、多分劇場公開で見ていてもそれなりに楽しめただろう。またギャグのネタ探しにもことかかない点で「笑い」にうるさい人や香港映画ファンにもお勧めかも。

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