ごとりん・るーむ映画ぶろぐ

 現在584本の映画のあくまで個人的な感想をアップさせていただいています。ラブコメ、ホラー、歴史映画が好きです【^_^】

ウィンブルドン(リチャード・ロンクレイン監督)

2008-01-08 | Weblog
ストーリー ;緑の芝生の美しい英国ロンドン。ワイルドカードで世界113位、20年間毎日1000本以上のサーブの練習をしていた彼にとっては事実上最後の戦いになるテニス大会。ピーター・コルトはすでにコーチとしての契約も締結しており、いつ負けるのかを覚悟してのウィンブルドン大会だった。しかし部屋を間違えたことから女性テニス選手の優勝候補とめぐりあう…
出演 ;ポール・ベタニー、キルスティン・ダンスト、サム・ニール
コメント;前半の画面展開は非常にきれい。ポール・ベタニーは「ビューティフル・マインド」をみたときから気になる役者だったがその後も「マスターアンドコマンダー」「ドッグヴィル」と異色の作品で独特の存在感。さらにはアカデミー女優賞を受賞したジュニファー・コネリーと結婚ともともと大道芸人出身だった彼が大ばけした感のある映画。キルスティン・ダンストも「スパイダーマン」などの映画評で「キルスティンが可愛く見え出したらやばい」だのなんだのといわれていたが「アパートの鍵貨します」の時代から恋愛映画は美男美女よりもどちらかというと二条生活に親しみのあるような顔の方が効果が増す。ポール・ベタニーがジャック・レモン、キルスティン・ダンストがシャーリー・マックレーンの現代版とすればこの映画がラブコメとして成功するのはいうまでもなく、ラストはもちろんハリウッド級のアンビリーバブルな結果となるが、それがちょっとやり過ぎだったのかもしれない。
 テニス選手にとって32歳というのは本当に辛い年になるようだが、ベテランの意地で最後に華を咲かして、さらにはもちろん恋愛映画ではこれまで追求してこなかった最後もしっかり見せてくれるサービス付で個人的には非常に満足。
 で、前半はやはりテニスボールの撮影がすごいし、男性と女性が二人並んで英国の街を歩いたり走ったりするだけでも映画が成立するという構成がすばらしい。「浮雲」の評論でだれかが指摘していたがこうしたイメージが前半は随所にみられ、みているだけでうっとりする。後半はやはり物語を終わらせるためにやや急ぎ足になっていたのが残念。一回戦などが割りと上品に映像化されていたのに実況中継のようになったのが本当にもったいないが、それはそれ、これはこれでDVDではなく劇場で見ればよかったと思う作品。粗筋からしてもデートの際にはもってこいの作品だし、年齢に負けない強さとか勝負哲学なんかも披露されたりする上にウィンブルドンが実際の映画の撮影場所に使用されたのも非常に珍しいことらしいのでテニスファンもラブコメファンにもお勧めできるハッピーな気持ちになれる映画だろう。

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