健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

全ゲノム重複

2019-07-21 08:30:24 | 研究
金魚に多彩な形や色の品種があるのは、体の設計図にあたる遺伝情報(ゲノム)が倍増する「全ゲノム重複」というまれな現象が、1400万年前の祖先で起きたためだとする研究成果が発表されたそうです(読売新聞オンライン)。全ゲノム重複は、何らかの原因で遺伝子の数が2倍になる現象だそうです。重複した遺伝子は世代を経るにつれて消えるそうですが、変異して新しい形や性質を作る役割を持つと、新遺伝子として子孫に受け継がれ、進化につながると考えられているそうです。脊椎動物の祖先では5億年前のカンブリア紀に2回起こり、多種多様な動物が出現するきっかけになったとされるとのこと。研究では、フナに近い金魚「ワキン」のゲノムを解読。その結果、進化の上では比較的最近の1400万年前に全ゲノム重複が起こり、重複する遺伝子が88%残っていることがわかったそうです。これらの遺伝子が、品種改良で多彩な品種を作り出すことに役立ったとみられるということです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190714-OYT1T50127/
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フランス、同国発の航空便利用客に環境税課税へ

2019-07-20 08:30:51 | 研究
フランスの交通担当相は、同国から出発する全航空便の航空券に、最高で18ユーロ(約2200円)の税金を課す方針を明らかにしたそうです(AFPBB NEWS)。税収は環境への負担が少ない交通関係のプロジェクトに充てられるということです。2020年から実施されることになるこの措置では、国内および欧州連合(EU)域内の航空便のエコノミークラスで、1.5ユーロ(約180円)の税金が航空券に課せられるとのこと。18ユーロの最高税額は、EU域外への便のビジネスクラスに適用されるそうです。税収は年1億8200万ユーロ(約220億円)と見込まれており、とりわけ鉄道など、環境への負荷が少ない輸送インフラの資金に充てられるとのこと。同相によれば、税金はフランス国内から出発する航空便にのみ課せられることになっており、同国へ到着する航空便は対象外だそうです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3234424
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記録的な熱波

2019-07-19 08:30:36 | 研究
先月下旬にフランスを襲ったような記録的な熱波が発生する可能性は、気候変動によって少なくとも5倍高くなっているとする研究概要を、世界の極端な気象の要因を分析しているWorld Weather Attribution(WWA)が明らかにしたそうです(AFPBB NEWS)。6月26~28日の3日間に観測された高い気温は、発生頻度が同程度の熱波が1900年に発生した場合に想定される気温より4度高かったと考えられるそうです。一方、欧州のコペルニクス気候変動サービス(C3S)の観測によると、欧州の気温は例年と比べ約2度高く、また地球全体では昨年6月の気温と比べて0.1度高かったそうです。6月26~28日、欧州ではサハラ(Sahara)砂漠から吹き込んだ熱風による熱波に見舞われ、各地で単日での過去最高気温の記録が塗り替えられました。C3Sによるとフランス、ドイツ、スペイン北部、そしてイタリアの各地で気温が例年を最高で10度も上回ったそうです。またフランス、イタリア、スペイン、さらに中欧諸国の一部では最高気温の記録が更新。1週間続いた熱波による死者は数十人に上ったそうです。政府統計によると、フランスで2003年に熱波が発生した際には、その影響で少なくとも1万5000人が死亡したそうです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3233452
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グレインフリーの餌と犬の心臓病

2019-07-18 08:30:15 | 研究
犬や猫向けのグレインフリー(穀物不使用)ペットフードの需要が近年、急増しているそうです。その理由は、安価なトウモロコシ、コムギ、オオムギなどの混ぜ物を多く含む餌よりも健康的だと考える飼い主が増えているためだそうです。ですが、米食品医薬品局(FDA)は日、マメ科植物の含有量が多いグレインフリーの餌と、イヌ科およびネコ科動物の致死性心疾患である拡張型心筋症(DCM)が関連している可能性があるとの調査結果を発表したそうです。2018年から開始された調査はまだ完了しておらず、継続されるということです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3233477
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NASA有人月面着陸船オリオン、打ち上げ時の緊急脱出試験に成功

2019-07-17 08:30:38 | 宇宙
米国航空宇宙局(NASA)は、米宇宙飛行士を月に送るために設計されたカプセル型有人宇宙船「オリオン(Orion)」の打ち上げ時を想定した緊急脱出の実証試験を行い、成功したそうです(AFPBB NEWS)。実証試験はフロリダ州ケープカナベラル(Cape Canaveral)空軍基地で3分間にわたって実施されたそうです。爆発や打ち上げロケットの不具合などの際に宇宙飛行士がカプセルから脱出する状況を、ほぼ忠実に再現して行われたということです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3233483
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気候変動は大規模植林で緩和

2019-07-16 08:30:26 | 研究
気候変動は大規模植林で緩和

大規模な植林によって気候変動を緩和できるとする研究結果がScience電子版に発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ただし、効果を得るには米国の国土と同じ広さの土地を新たな森林で覆う必要があるそうです。研究によると、米国と同じ面積を木々で覆えば、人間の活動に基づく二酸化炭素排出量の3分の2は吸収され、地球全体の大気中の二酸化炭素濃度を100年近く前の水準まで下げることが可能となるそうです。地球上にどれだけ植林が可能か、どこに植林するべきか、植林によって吸収可能な炭素量はどのくらいかを具体的に示した研究は、世界初とのことです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3233805
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肥満のまん延

2019-07-15 08:30:30 | 研究
世界における成人の肥満の割合は、1975年と比べ3倍に急増しているそうです(AFPBB NEWS)。主に食生活の変化と運動不足が原因とされ、遺伝子も関連しているとする大規模調査の結果がBMJで発表されたそうです。論文によると、遺伝的に胴回りが太くなりやすい人は、不健康な生活スタイルが体重増加をさらに加速させるそうです。肥満の標準的な尺度である体格指数(BMI)は、身長と体重を基準に算出され、BMIが25以上30未満は過体重、30以上は肥満とされています。1970年代中頃は、BIMが30以上の成人は全体の約4%だったそうですが、世界保健機関(WHO)によると、この割合は2016年までに13%(男性が11%、女性が15%)に上昇。現在、BMIが25以上の人は、18歳以上の成人人口全体の39%に当たる約20億人に。さらに、このうち7億人が医学的肥満(肥満症)とされているそうです。また、過体重の子どもの割合は1975年の4%から2016年には18%超と、さらに劇的に上昇しているそうです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3233854
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熱帯雨林破壊と気候変動の同時発生

2019-07-14 08:30:51 | 研究
気候変動と急速に進む熱帯雨林破壊の同時発生で、野生生物が涼しい環境に移動することができなくなり絶滅の危険性が高まっているとの研究論文がNature Climate Changeに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。中南米、アジア、アフリカの森林のうち、動植物が耐え難い気温上昇の影響から逃れて避難できる場所は全体の5分の2以下しかないということです。2000年~2012年に熱帯雨林が消失したことが原因で、インドの国土より広い範囲で、気候変動の影響から生物種を守る能力が失われたそうです。森林の消失は生息地を直接的に奪うだけでなく、生物種の移動も困難にするとのこと。より気温が低い生息環境へ逃げるルートがなくなるということは、気温上昇が影響を受けやすい生物種の国中および世界中での絶滅につながる可能性があるそうです。気候変動が現在のペースで進行すると、現在、高温の影響が最も低い地域に移動している動植物は2070年までに、20世紀後半に比べ平均2.7度高い環境にさらされると考えられるそうです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3234326?cx_part=top_category&cx_position=3
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鳥にはこう見えている?

2019-07-13 08:30:06 | 研究
鳥にはこう見えている?

ドローンが撮影した印象的な航空写真(AFPBB NDEWS)だそうです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3138925
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古代ワニは草食

2019-07-12 08:30:09 | 研究
ワニは見た目が恐竜に似ていて、しばしば「生きている化石」と呼ばれますが、およそ2億5000万年前~5500万年前の中生代に生息していたワニの祖先は草食だったとする研究が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。絶滅したワニ類16種の歯146本を高解像度スキャンし、コンピューターで解析。古代のワニの中には、どう猛な肉食動物として知られる現代のワニとは異なり、穏やかな気性の種がいたことを発見。爬虫類の歯の違いを調べた自身の論文や、哺乳類の歯が生える位置によって異なる形状を持つ性質(異歯性)に関する過去の研究を参照し、スキャンした歯の形状と、食生活との関連を調査した結果、現生ワニと同じく肉食を主とするものもいたが、雑食の種も、完全に草食だったとみられる種もいたことが分かったということです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3232656
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