健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

薬剤耐性菌の弱点を特定

2014-08-02 08:30:48 | 研究
抗生物質が効かない耐性菌の強固な細胞壁に弱点を発見したという研究成果が発表されそうです(AFPBB NEWS)。「グラム陰性菌」と呼ばれる細菌の一群は、脂質を基盤とする不浸透性の細胞壁外膜を持ち、このため抗生物質やヒト免疫システムに対する耐性が強いそうです。この外膜を取り除けば細胞はもろくなり死滅することが知られているそうです。研究では、外膜組織を構成するブロックである「リポ多糖体」をグラム陰性菌がどのように輸送しているかを突き止めたとそうです。外膜のブロックを細胞外面に運ぶ経路と門を特定。さらに、この門に鍵をかければ細菌が死ぬことが確認されたそうです。この発見により、細胞壁外膜の構築を阻害して無効化する新薬の開発に道が開かれたそうです。世界保健機関(World Health Organization、WHO)は4月、薬剤耐性菌の増加により、これまで治療可能だった疾患が再び致死性の疾患になっていると警告を発表していたそうです。今回の研究は、拡大する耐性菌問題を解決する糸口になるかもしれないものだそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本人平均寿命が延伸

2014-08-01 08:30:54 | 研究
厚生労働省が昨日、2013年の日本人の平均寿命は女性86・61歳、男性80・21歳で、いずれも過去最高を更新したと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。前年より女性は0・20歳、男性は0・27歳延び、男性は調査が始まった1891年以来初めて80歳を超えたそうです。女性は2年連続で長寿世界一。厚生労働省によると、がんや心疾患、脳血管疾患、肺炎で亡くなる割合が下がったことが、平均寿命の延びにつながっているそうです。世界各国・地域の最新統計との比較では、女性が香港(86・57歳)を僅差で抑え、長寿世界一。男性も前年の5位から4位に順位を上げたそうです。男性のトップは香港(80・87歳)だそうです。将来、どの死因で死亡するかを計算した「死因別死亡確率」では、がん、心疾患、脳血管疾患の「3大死因」で亡くなる確率は、男性で52・42%、女性は48・46%で、4年前(2009年)と比べ、男性は2・23ポイント、女性は3・38ポイント下がっているそうです。日本人の平均寿命は、男女とも終戦直後の1947年(昭和22年)は50歳代だったが、50年には女性が、51年には男性がそれぞれ60歳を超え、その後、女性は60年には70歳代、84年には80歳代に到達し、2002年には85歳を超えています。男性が70歳代になったのは71年で、その後、約40年かけて10歳分延びたということだそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする