先日、ある意味衝撃的なニュースが報道されていました。再生医療の実用化につながる幹細胞に関する論文数で、日本は中国に抜かれ、3位になったとする調査報告書を特許庁がまとめたというものです(YOMIURI ONLINE)。幹細胞研究を巡る国際競争が激しくなる中、首位の米国と中国が、幅広い分野で論文数を伸ばしたのに対して、日本はiPS細胞(人工多能性幹細胞)以外の分野が伸び悩んだことが影響したとみられるそうです。この報告書は、特許庁が世界の医学論文が登録された米国立医学図書館のデータベースを使い、2008~2012年に発表された幹細胞関連の約1万7500の論文の筆頭著者の所属する機関の国籍を比べたところ、米国が5129本で首位。1640本と数を伸ばした中国が2位。日本は微増の1350本で3位だったというもの。2004~2009年を調べた前回調査で日本は2位だったそうで、当時中国は4位だったそうです。