肥満や遺伝、運動不足など2型糖尿病の危険因子はさまざまで、ストレスもその一つと考えられています。こうした中、男性を対象にした研究から、仕事や家庭に関係する長く続くストレスで糖尿病になるリスクが1.5倍上昇するとの研究結果が発表されました(あなたの健康百科)。これまで、仕事のストレスで女性の糖尿病リスクが2倍になるとの報告があったそうですが、この研究では男性の糖尿病リスクは高まらないとされていたそうです。今回、47~56歳で糖尿病や心臓病、脳卒中にかかったことがない男性7,251人を35年間追跡し、登録時のストレス状態と糖尿病発症との関係を検討したそうです。追跡中に糖尿病を発症したのは899人(1,000人当たり年間5.2人)、15.5%が登録したときに仕事や家庭に関係するストレスを抱えていたそうです。その結果、ストレスがないと報告した人の糖尿病発症率は31.2%、断続的にストレスを感じると報告した人で31.0%だったのに対し、長い間ストレスを感じていると報告した人では42.6%。ストレスがない人と比べ、糖尿病リスクが1.52倍に上昇していたそうです。年齢や運動不足度、BMI(肥満指数)、血圧などの影響を除外しても、糖尿病リスクは1.45倍と高かったそうです。気をつけましょう。
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