健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

世界の障害で苦しむ人は10億人

2011-06-11 08:23:50 | 研究
世界保健機関(WHO)と世界銀行は、心身に障害を抱える人が世界で少なくとも10億人に上るとの報告書を初めて公表しました(時事通信)。10億人というのは世界の人口全体の約15%を占める膨大な数字になります。報告書によると、障害者のうち1億1000万~1億9000万人が認知障害や四肢麻痺、重度の鬱など通常生活を営む上で「深刻な困難」に直面しているそうです。また、障害で苦しむ人は豊かな国よりも貧しい国が多いとの傾向が表れているそうです。さらに、障害のある子どもは健全な子どもに比べて就学時期が遅く、進級できない割合も多いと。介護サービスを受けることで障害者自身や家族の経済負担も重く、英国では健常者並みの生活をするには、収入の最大69%の追加コストが必要ということです。ちなみに、WHOが1970年代に推計した障害者数は世界人口の約10%前後だったそうです。しかし、高齢化に加え、心臓血管の病気や糖尿病といった慢性疾患になる人が増えているため、今後も増加が予想されています。こうした障害者を社会は支えきれるのでしょうか。一刻も早く、社会の仕組みを考え直すべきなのでしょう。
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