健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

臨死体験

2013-08-17 08:30:30 | 研究
心臓まひを起こし死の淵に立った人が時に経験する、まぶしい光などの鮮明な「臨死体験」は、科学的に説明できるかもしれないとする研究論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。実験用ラット9匹に麻酔薬を投与して心停止を誘発させ、脳電図を記録。その結果、心臓が停止してから30秒間にわたり脳の活動が急増し、精神状態が非常に高揚していることが分かったというものです。臨死状態では、意識がある状態を示す電気信号の多くが覚醒状態のレベルを上回っていたというのです。これは、臨床死の初期段階において、脳が系統立った電気活動を行うことが可能であることを示唆しているそうです。同様の結果は、窒息状態のラットの脳活動にもみられたとも。心停止中の酸素の減少、または酸素とブドウ糖の減少によって、意識的過程の特徴である脳活動が刺激される可能性が、この研究で明らかに。また、心停止を経験した多くの患者が語る臨死体験を説明するための、初めての科学的枠組みが提供できたと。心停止から蘇生した患者の約20%が、医師らが臨床死と呼ぶ段階でなんらかの視覚的な経験をしたと報告しているそうです。
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