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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

雄の子孫に危険を「警告」する遺伝メカニズム

2013-12-06 08:30:03 | 研究
興味深い記事を見つけました。雄の子孫に危険を「警告」する遺伝メカニズムがあるというのです(AFPBB NEWS)。特定の匂いを恐れるように訓練された雄の実験用マウスは、精子内のあるメカニズムを介して、その匂いに関連して受けた衝撃を後に生まれる雄の子孫に伝えることができるとするというものです。動物は祖先の心的外傷(トラウマ)の記憶を「継承」し、あたかも自分がその出来事を体験したかのような反応を示すという説があったそうです。これは後成遺伝学(エピジェネティクス)研究の最新の発見だそうです。エピジェネティクスでは、遺伝子の基礎情報であるDNAの塩基配列に何の変化がなくても、遺伝子が異なる振る舞いを始める要因として、環境要因が挙げられています。今回の結果は、この事実を見事に証明していますね。どの程度DNAが修飾されていたかは不明です。
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