「教育に健全な競争を盛り込んでいくべきだ」というのは、ノーベル化学賞の受賞がけってしている根岸英一・米パデュー大学特別教授の言葉です。ごもっともだと思います。一般社会では常に競争があります。この競争に勝って、根岸先生はノーベル賞を受賞したのです。富を得るもの、名誉ある地位を得るのも、基本的に競争ですね。ですので、競争に参加してそれに勝てば、誰でもそれらを手に入れることができます。身分や出身などは関係ないというのが根底にあります。もちろん競争に加わらなくても、あるいは競争に負けても、最低限の生活は国が保証してくれます。こうした状況にあるのに、教育では競争を悪としている傾向にあると感じています。「悪」というより、負けるのも個性と言うことの方が正しいでしょうか。個性というと響きはいいのですが、社会では負けは負けです。こうしたことは少なくとも義務教育では積極的に教えなくてもよいというようなのでしょうね。でも、日本は共産主義国でないので、基本的には人より多く努力した者が努力した分だけの物を得る社会です。これが競争だと思います。このままいくと、富の分配ばかりが先行して、共産主義に向かってしまうかも。また、一部の人間だけが競争して富や名誉を得ることを知っているので、一部の人にますます富が集中するという悪循環もあるのではないでしょうか。とにかく、人間は日々努力して日々成長することが必要だと思います。
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