健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

インスリン抵抗性をもたらすたんぱく質

2012-01-09 08:30:23 | 研究
血糖値を調節するホルモン「インスリン」が効かなくなるたんぱく質をがマウス実験で発見されたそうです(毎日jp)。インスリンが効きにくい状態は「インスリン抵抗性」と呼ばれ、生活習慣が主な原因の「2型糖尿病」患者に典型的な症状です。過食や運動不足そして肥満になると起きやすいことが知られています。比較プロテオーム解析によりインスリン抵抗性と関連するとみられるたんぱく質を探索した結果、肥満マウスでは今回発見したたんぱく質の血中濃度が正常なマウスより2~3倍高かったそうです。さらに、このたんぱく質を正常マウスに注射すると、肥満でなくてもインスリン抵抗性を示したそうです。また、このたんぱく質を作れない状態にしたマウスは、高脂肪食を与えても肥満にならず、インスリン抵抗性を示さなかったそうです。もちろん、のたんぱく質はヒトにも存在し、炎症やけがを早く治す役割があることが分かっているそうです。このたんぱく質の増加が肥満や糖尿病の原因になっている可能性が高く、診断や治療に役立つと期待されるそうです。具体的にどういうたんぱく質なのか、ちょっと調べてみようと思います。
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