健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

待望の肥満防止薬

2010-11-20 07:31:28 | 研究
食事の量を減らさなくても体重の増加を抑える「肥満防止薬」を合成することに、米ジョンズホプキンス大学などのチームが成功したそうです(YOMIURI ONLINE)。チームは、人間や動物の中枢神経に作用して強い食欲を引き起こし、肥満をもたらすホルモン「グレリン」に着目したそうです。グレリンは特定の酵素の助けが必要なことから、この酵素を邪魔する物質を合成したということです。そしてこの物質を注射したマウスと、しないマウスに高脂肪のエサを与えた体重を比較した結果、食べる量は変わらないのに、注射したマウスの約1か月後の体重増加は10%以内にとどまったのに対し、投与しないマウスは20%程度体重が増えたという驚きの結果が。合成した物質は食欲には影響がなく、食物として摂取した糖などの代謝能力を高めていたということです。摂取したエネルギーの消費量を増やすことで、体重の増加を抑えるらしいです。まだ、動物実験の段階ですが、いずれヒトでも効果検証がなされるのだと思います。待望の薬ですね。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« グローバルCOEとグローバル30 | TOP | ストレスと心疾患 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 研究