米国バイオ企業が、あらゆる細胞に変化できるES細胞(胚性幹細胞)から作った網膜細胞を、ものがほとんど見えない患者2人に移植して視力を回復させることに成功したと発表しました(YOMIURI ONLINE)。2010年11月から、ともに網膜に原因があって視力が低下した加齢黄斑変性症の70歳代女性と、スターガート病の50歳代女性に臨床試験を実施し、ES細胞から作った網膜色素上皮細胞5万個を、片側の目に移植したそうです。その結果、70歳代女性はそれまで手の動きしか識別できなかったが、移植の1週間後には指の本数を数えられるようになったそうです。50歳代女性も識別できる文字の数が増えたということです。手術から4か月が経過した時点でも、移植した細胞の異常増殖など、安全上の問題は見られないそうです。さらに多くの患者で安全性と有効性を確認するということです。素晴らしい成果ですね。でも、このニュース記事では、このES細胞の由来を明らかにしていません。由来は大きな問題なのではないでしょうか。
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