花粉症患者にとっては朗報でしょう。花粉症患者の細胞を使ってiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製したことが発表されました(YOMIURI ONLINE)。さらに、このiPS細胞を、アレルギー反応を引き起こす原因となる「肥満細胞」に変化させることにも成功したそうです。花粉症の仕組みの解明や新しい治療法の開発に役立つ成果で、近く論文を発表するとのこと。花粉症患者の鼻や目の粘膜に花粉がつくと、粘膜上にある肥満細胞がヒスタミンという化学物質を放出し、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすと考えられています。研究では、花粉症の50歳代の男性から皮膚細胞の提供を受け、iPS細胞を作製し、このiPS細胞を肥満細胞に変化させ、スギ花粉を振りかけるとヒスタミンを放出することを確認したそうです。新しい治療法が開発されるのも近いのではないでしょうか。折しも昨日、関東地方は花粉シーズンに突入したと報道がありました。研究成果、期待したいですね。
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