健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

オメガ3脂肪酸は皮膚アレルギーを改善する

2015-10-26 08:30:07 | 研究
魚の油に多く含まれるオメガ3脂肪酸由来の脂質が、皮膚のアレルギー反応を改善させるという研究結果が、The Journal of Experimental Medicineに発表されたそうです(財経新聞)。魚油に多く含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)といったオメガ3脂肪酸は、古くから様々な病態において炎症を抑制する作用があることが知られていましたが、その抗炎症作用のメカニズムはいまだ不明な点が多く残されているそうです。研究では、まず、マウスの皮膚にアレルギー物質を塗り、皮膚炎を誘導したところ、レゾルビンE1の投与によって皮膚炎が抑制されることが確認されたそうです。次に、レゾルビンE1の生体内での作用機序を検討したところ、レゾルビンE1の投与により皮膚の樹状細胞の動きが低下すること、樹状細胞の動きが低下する結果として、かぶれ反応を引き起こす「T細胞」という免疫細胞の活性化が障害されることが明らかになったということです。
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