健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

肝臓がんの早期発見

2011-12-09 08:30:32 | 研究
肝臓がんを血液検査で早期診断できる技術が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。がん細胞に多い「Ku86」というたんぱく質に着目し、これを攻撃するために作られる抗体を診断の目印(腫瘍マーカー)として血液を分析したところ、早期がんの60%以上が陽性を示したそうです。がんでないのに反応してしまう偽陽性は10%以下だったそうです。肝臓にがん細胞ができると体内で作られる免疫物質である抗体を検出する方法で、血液検査による発見率は従来の20%から60%に向上するということです。すでに国際特許を取得しており、5年以内の実用化を見込んでいるとのことです。肝臓がんのマーカーはこれまでもありましたが、腫瘍の大きさが2センチ以下という早期の場合、陽性率が20%程度と低いものでした。早期発見は、超音波検査やコンピューター断層撮影法(CT)、磁気共鳴画像(MRI)など、熟練を要する高価な診断法に頼っているのが現状ですので、朗報ですね。
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