健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

更年期の症状

2013-12-24 08:30:40 | 研究
更年期を迎えた女性にさまざまな症状が出るのは、父親と母親からそれぞれ受け継いだ遺伝子が、まるで「けんか」をするように、全く逆の働きをし始めるからだとする研究成果が発表されました(NHK NEWS WEB)。ヒトが父親と母親からそれぞれ遺伝子を受け継いでいることに注目し、これらの遺伝子が女性の一生のうちに、どのように働くのか理論的に解析したところ、双方の遺伝子は、女性が若いころは互いに協力し、子どもを産めるように働くのですが、一定の年齢を過ぎると、父親からの遺伝子は、閉経を促すことが分かったというのです。このとき、母親からの遺伝子は、月経を起こして子どもを産めるよう働くため、互いにまるで「けんか」をするように逆の働きをして更年期にさまざまな症状が出ると考えられるということのようです。百万年以上にわたるヒトの生態を考えると、父親の遺伝子としては、年を重ねた女性にさらに子どもを産んでもらうより、子育てに専念してもらうほうがより多くの子孫を残せるため、それが遺伝子の働きとして現れているのではないかということですが・・・・。謎の多い更年期のメカニズムの解明につながる成果だということです。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新たな温室効果ガス | TOP | 最古の生命の痕跡 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 研究