インフルエンザの治療薬、タミフル。インフルエンザウィルスの増殖を抑制し、症状の悪化を防ぎます。ところが、タミフルを投与された子どもに異常行動が認められることが次々と報告され問題となりました。なぜ、こうした異常現象が子どもだけに起こるのか分からなかったと思います。それが、初めて実験的に解析が試みられたようです。陽電子放射断層撮影(PET)装置を使い、タミフルを投与したアカゲザルの脳内濃度を調べたところ、人間なら10歳未満の生後9か月のサルでは、5~6歳(人間の成人相当)のサルと比べ、投与してから20秒後に平均2・5倍濃度が高まったそうです。人間なら10歳代の2歳のサルも2倍濃度が高くなったといのです。脳に取り込まれるスピードを解析すると、9か月~2歳のサルは大人の1・3倍速いこともわかったそうです(YOMIURI ONLINE)。こうしたタミフルの脳内への移行速度が、異常行動発現に関わっているのかもしれません。
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