腹囲を基準としたメタボリックシンドロームという生活習慣病リスクの判断基準があります。「メタボ」と略され、少し耳が痛い言葉ですね。このメタボリックシンドロームの判断基準についてはいろいろと議論があることはご存知の方も多いと思います。さて、このメタボリックシンドロームの判定には腹囲がポイントになっています。つまり、おなかが出ているかどうか。別な表現をすれば、太っているかいないか、というものです。太っていると血糖値や血圧、血清脂質に異常があればあるほどると生活習慣病のリスクが高まるという考え方です。ところが、痩せていても、血糖値や血圧、血清脂質に複数異常があるだけで生活習慣病のリスクは高くなると厚生労働省研究班が報告したそうです(ASAHI.COM)。つまり、太っていない人にもリスクはあるので、指導が必要というものです。「隠れメタボ」というらしいです。腹囲基準の妥当性については議論がありますが、腹囲そのものにあまりこだわる必要はないというのが今回の報告の主旨かと思います。でも、その一方で、太っているというのは生活習慣病のリスクを明確に表現しているのには変わりがなく、簡単な判断基準であるとも。やはり、見かけよりも中身が大事ということでしょうか。健康診断時の血液検査結果が気になりますね。
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