健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

適度な空腹が記憶力を向上させる

2013-01-30 08:30:28 | 研究
空腹になると脳内のたんぱく質の一種が活発に働き、記憶力が向上する仕組みがあることを、ショウジョウバエを使った実験で発見されたそうです(YOMIURI ONLINE)。絶食させたハエと満腹のハエに特定の匂いをかがせて電気ショックを与え、その1日後に、嫌な記憶に結びついたこの匂いを避けるかどうかを調べたそうです。その結果、9~16時間の絶食後にショックを与えた場合は、満腹時に比べ、匂いを避ける割合が約2倍高かったというのです。ハエの脳内の神経細胞を観察したところ、空腹になると「CRTC」と呼ばれるたんぱく質が活発化して記憶に関係する別のたんぱく質と結合し、この働きが高まることがわかったそうです。受験シーズンのさなか、人での効果が気になりますね。CRTCは人にもあるため、ヒトでも適度な空腹で記憶力が改善することは十分考えられるそうです。ただし、記憶力向上には、他にもさまざまな要因が考えられますので、空腹での勉強だけに頼るのはお勧めできないとも。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 破骨細胞が骨を壊す様子をラ... | TOP | 脳を雌雄入れ替えで・・・・・ »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 研究