健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

米国の子どもの約6割、35歳までに肥満に

2017-12-11 08:30:09 | 研究
米国の子どもの57%以上は、体重増加や不適切な食習慣といった現在の傾向が続いた場合、35歳までに肥満になる恐れがあるとする論文がNew England Journal of Medicineに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。肥満リスクは正常な体重の子どもたちの間でも高いということです。また、35歳までに肥満になる確率が50%未満なのは、現時点で健康な体重の子どもたちのみとも。連邦保健当局は、体格指数(BMI)が30以上の人を肥満と定義しており、これに照らし合わせると米成人の約36.5%が肥満と考えられるそうです。米国疾病対策センター(CDC)によると、米国で肥満の人にかかる医療費は、年間1470億ドル(約16兆円)を超えるとも。研究では、米国の子どもや成人4万1000人以上を代表標本に行われた調査結果5件から得られた身長と体重のデータを基に、将来の傾向を予測するシミュレーションモデルを作成。その結果、2歳の時点で肥満の場合だと成人後も4人に3人が肥満である可能性が高いことが分かったそうです。また米国の子ども450万人が該当するとされる重度の肥満の場合では、成人後に正常体重となる確率は20%にとどまるそうです。体重に見る人種間の差は2歳の時点で既に出現し、アフリカ系やヒスパニック系で肥満率がより高く、この傾向は成人期でも同様にみられるということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3153561
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