体の筋肉が衰えるなどの老化を引き起こす物質が特定されたそうです(NHK NEWS WEB)。加齢に伴いマウスの血液中にある「C1q」と呼ばれるタンパク質が増えるそうです。若いマウスの足にC1qを注入したところ、筋肉の繊維化が進み、筋力が衰えるなどの老化を引き起こすことが確認できたということです。また、年老いたマウスからC1qをなくしてしまうと、筋肉の細胞が再生され、若いマウスのように繊維化した部分が少なくなることも確認されたというのです。驚きですね。これまでC1qは、体内に侵入した細菌などを殺す免疫に関係していることは知られていたそうですが、老化を引き起こす働きがあると分かったのは今回が初めてだそうです。さらに、C1qは心不全や動脈硬化など、老化に伴って起きるさまざまな病気に関係している可能性があるそうです。免疫でも重要な役割を果たしているため、なくせばよいというものではないが、この物質の働きがさらに分かれば、老化に伴うさまざまな病気を治療できるかもしれません。