健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

iPS細胞から大量の血小板

2011-12-13 08:30:56 | 研究
あらゆる組織や臓器の細胞に変化できる人のiPS細胞(新型万能細胞)から、止血効果のある血小板を大量に作り出す方法が開発されたそうです(YOMIURI ONLINE)。iPS細胞の作製に使われる遺伝子の一つに、血小板を作る血液細胞「巨核球」を増やす働きがあることに着目し、iPS細胞を巨核球に変化させる過程で、この遺伝子と細胞増殖を助ける別の遺伝子を細胞核に組み込み、さらにこの二つの遺伝子を活性化させる薬剤を加えて巨核球を大量に増やしたそうです。マウスの実験では、こうして作成された巨核球からできた血小板が傷口に集まり、止血することも確認したそうです。将来的には、手術前に患者のiPS細胞から輸血用の血小板を作ることも可能になるそうです。すごいですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする