税制改正大綱がまとまったそうです。中身はまだ吟味していませんが、結構耳当たりの良いことがあるようです。この不景気の状況下で、本当に良いのでしょうか。もちろん、動くことは必要と思います。動くことによって見えてくることもあるでしょう。でもその動く方向性はしっかりと吟味して決定することが必要だと思います。なにせ国の行うことですから、1億2千万人の日本人はもちろん、世界経済にも与える影響は少なくないでしょう。もし必要なら、時間をしっかりととって議論してもらいたいものですが、本当に議論し尽くしたのでしょうか。税制は国の収入源に関することですが、大学では学納金が重要になります。学納金すなわち学生の確保ということになります。ですので、大学にとって入試という業務は最も大切な業務であるといって間違いないと思います。一人でも多くの受験生に受験してもらい、少しでも良い学生を獲得したいと、全ての大学が考えていることと思います。皆が同じように求めて努力している中で、どのように大学としての特徴を形成して、アピールしていくか、これがこれからの大学に求められているのではないでしょうか。
大学の研究者にとって教育と研究が義務であると考えます。どちらも要求されます。短期大学や専門学校、高等学校、中学校、小学校などの教員との違いはそこにあると思います。短期大学以外は、基本的に教員ですが、大学や短期大学(高等専門学校も)、教授、准教授、講師(専任講師)、助教などと教員職の呼ばれ方が変わっています。でも短期大学と大学では要求されるレベルが異なると考えています。少なくとも大学の教員には教育以外に研究を行う義務があると思います。もちろん、学内のその他の業務(委員会など)や社会貢献などその他の業務もあります。全てをやらなければならない大変な職業です。ですので、ある程度のステータス?のようなものがあるのではないかと考えています。さて、職業や社会に置かれた状況によって、その義務は人それぞれだと思います。一概に、これが義務ですと定義できないと思います。でも、納税は多くの人に課された義務であると考えています。税金がないと国は施策を打てなくなります。その税金の大枠が今日決まるようです。その一部が昨日発表されましたが、国の運命を握る税金に関しての議論として、そして国民への説明としてあの程度でよいのでしょうか?と疑問を感じました。正解がどこにあるか分かりませんが、なんとなく釈然としません。さらに説明された方が決められた税金を払っていないなどの疑惑もあるようで、説得力にかけるような気がします。国の根幹を決める大切な事柄です。これにより、私達のような末端の研究者(大学教員)の業務などにも大きな影響があるのです。今年の選挙のように、国民が声を上げてそれなりに反映されたかと思いきや、結局は届かないというような状況になってしまうと...。選挙って?という感じにならなければ良いのですが。