健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

骨格筋(赤身と白身)

2009-12-10 18:59:37 | 研究
主な研究対象を骨格筋としています。骨格筋というと見近なものなので、何となくわかるという方が多いです。ですが、ではどうやって動いている、太くなったり、細くなったり、弱くなったりするのはなぜ?という当たり前の疑問にはほとんどの方は答えられません。これは現象があまりにも一般的だからからだと思います。
ヒト以外で骨格筋と言えば、肉屋さんで売っている食肉、それから魚屋さんで売っている魚になります。ですので、本当に私たちの身近なものです。
たとえば、魚には白身の魚と赤身の魚がありますが、これは筋肉の性質の違いになります。赤い色はミオグロビンという鉄を含んだたんぱく質の色です。このミオグロビンの仲間にヘモグロビンというものがありますが、これは血液の色の素です。
さて、ミオグロビンが多いと筋肉は赤くなりますが、こうした赤い筋肉はどんな性質をもつのでしょうか。ミオグロビンは鉄を含んでいます。鉄は酸素を結合しやすい性質をもちます。逆に言うと、酸素と結合することで赤身が増します。つまり、赤い筋肉には酸素がたくさん含まれています。したがって、酸素を豊富に利用できるので、長時間の筋活動に有利な性質になります。白身の魚は逆に、短時間の活動しかできなくなります。ですので、遠洋を回遊している魚であるマクロやカツオなどは赤身の魚で、常に泳いでいます。マグロなどは泳ぐのをやめれば死んでしまいます。一方、近海の魚は、泳いだり止まったりを繰り返します。金魚やメダカをイメージしていただければよいかと思います。泳ぐ時、特に泳ぎだしはの反応は非常に素早く、機敏な動きをします。したがって、赤い筋肉は遅い収縮ですが長時間継続的な収縮ができ、白い筋肉は瞬発的に早い力強い収縮ができるということになります。魚は典型的に赤い筋肉と白い筋肉に分類できますが、我々を含めた哺乳類は外見的な判別は難しくなります。ほとんどの筋肉には両方の性質を兼ね備えているからです。もちろん、持久性に優れている筋肉や力強い瞬発的収縮に優れている筋肉があります。
筋肉を研究するとまだまだ面白いことがたくさんあります。また、時間があるときに紹介します。
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日本経済

2009-12-10 17:45:39 | 日記
やはり日経平均株価の上昇は一時的?だったのでしょうか。円安感も一服してしまい、経済対策の一時的な指数の好転はもう終わってしまったのかもしれません。もちろん、素人ですのであくまでも感想です。ひょっとしたら、景気が好転するためによくある経過かもしれません。でも、なんか閉塞感は否めないような気がしています。ではどうすればよいか。といっても国レベルのお話ではありません。あくまでも個人レベル、あるいは組織レベルのお話です。なんでも他者の責任にしていては前に進めません。どのようにすれば現状を打開できるか、他者を当てにせずに自分(あるいは組織)の方での対策を考えたいものです。他者を悪者にして、自分の困難を他者のせいにして逃げてしまうという傾向があると思います。もちろん、自分もです。すると、どうでしょう。どうしても後ろ向きになり、気がつけば不平不満ばかりが口から出ているのです。それで何も解決するわけではないのに。ならば、すべて前向きに考えて、積極的に取り組めばよいのではと、逆転の発想です。とにかく前向きに、positive thinkingで。
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