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シンデレラレンズ作例集(6)(神戸・旧ハンター住宅 Part 2)

2014年11月03日 | カメラ

神戸・北野に「ハンター坂」の名前を残すエドワード・ハズレット・ハンター(E.H.ハンター)。

幕末の動乱期に来日、明治時代の日本の近代化に大きく貢献した人物で、「大阪鉄工所」(現在の日立造船)の創業者でもあります(日立造船のページ参照)。

 

旧ハンター住宅でもらった神戸市の資料によると、

『旧ハンター住宅は、もと神戸市中央区北野町3丁目にあった建物を昭和38年に現在地(王子動物園)に移築したもので、現存する神戸の異人館の中では最大の規模のものの1つです。
 最初に作られたのがいつかは、はっきりとわかっていませんが、明治22年頃ドイツ人のA.グレッピー氏が英国人の技師に依頼して作ったものといわれています。その後、英国人のE.H.ハンター氏がこの建物を買い取り、改造して現在にみる建造物に仕上げたものです。
(中略)
 ベランダは、はじめ開放されていましたが、日本の風土に適さないために、美しくデザインされた窓がはめこまれました。』

とあります。

 

『日本の風土に適さないために… 』のくだりは、旧ハンター住宅について書かれた色々なブログで引用されていますが、具体的にはどういう理由があったんでしょうね。多分、たえず雨が吹き込むとか、想像はつきますが。

 

下は旧ハンター住宅の見取図です(上記神戸市の資料より)。(神戸市ホームページ参照)

「3階」とは、玄関の上にある塔の最上階のこと。住居としては2階までです。

1階の応接室や、食堂、ベランダを見て回った(Part 1 )あと、2階へ上がってみました。

 

重厚な階段の手すり。

 

階段の踊り場には、英国から取り寄せたというステンドグラスの大きな窓。

 

2階の廊下。

右側に、寝室として使われていた部屋が3つあります。突き当たりは居間。

 

寝室の1つ。今は応接セットが置かれています。

 

クラシックな部屋の雰囲気に似合う椅子。

 

もう1つの寝室に置かれているアンティーク家具。

 

扉の浮き彫り。

 

窓のカーテン。

 

ここで、レンズの解像感を見るため、アップにしてみました。

ピクセル100%画像。(EOS 6D   EF50mm F1.8 II   絞りF2.8、1/125秒、ISO400  画質RAW)

こうして見ると、さすがに「シンデレラレンズ」と言われるだけあって、ディテールがはっきり分かる良い描写です。

 

2階ベランダ。旧ハンター住宅の魅力は、この明るい日差しあふれるベランダですね。

 

窓から見える、ベランダの張り出し部分。

 

2階居間。2方向が開けていて、とても開放的。

 

居間のマントルピース。

部屋ごとに、マントルピースのデザインが違うのが面白いところ。下のタイルの柄も全部違います。

 

テーブルの上の水差し。

 

居間の片隅に置かれた、懐かしい足踏み式オルガン。

 

「YAMAHA ORGAN」と書かれています。

 

じっくり見学させてもらって外に出ました。

あらためて玄関の上にそびえる塔を撮影。

 

塔の2、3階の間のひさし部分をアップ。ピクセル100%画像にもかかわらず、鮮明ですね。(EOS 6D   EF50mm F1.8 II   絞りF8、1/100秒、ISO100、画質RAW)

やっぱりフルサイズは良い、そして安い「シンデレラレンズ」もハマるとGood。

 

旧ハンター住宅の外観。良く眺めると、細かなところまで実にさまざまな意匠が施されているのに気付きます。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF 50mm F1.8 II

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