つれづれ写真ノート

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「CP+ 2015 」 Part 3(ソニー、リコー)

2015年02月18日 | カメラ

「CP+ 2015 」の続きです。

ソニー

ソニーのブース。

 

期待された高画素フルサイズ機は、今回登場せず。

注目は、『開発中のFEレンズが世界で初めて試せる!』というコーナー。

α7シリーズ用の、次の3本のレンズが並んでいました。

 Distagon T*FE 35mm F1.4 ZA
 FE 90mm F2.8 Macro G OSS
 FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS

 (FE 28mm F2 も展示されていたようですが、気が付きませんでした。)(ソニーのニュースリリース

 

ツァイスの「Distagon T*FE 35mm F1.4 ZA」。カメラはα7II

35mmとは思えないほど鏡筒が長く大きい「Distagon T*FE 35mm F1.4 ZA」。関心を集めていました。

 

このコーナーでは、ソニー製カメラとレンズでモデルさんを撮影できます。

(キヤノンEOS 6Dで撮影。ほんとは他社カメラでの撮影は不可なんですが… )

 

データを持ち帰れないので、液晶で確認。「Distagon T*FE 35mm F1.4 ZA」の描写は良い感じでした。

 

「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」。

 

短時間で試した限りでは、これも良いレンズという印象。ボケ味が良かったです。

このレンズ、割といいかも… 今後のレビューが楽しみ。

 

「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」。

 

F6.3 と、ちょっと暗いのですが、こうした便利ズームもラインナップには必要。

α7シリーズも、色々なレンズが増えてきましたね。

でも希望を言えば、ボディに似合う軽めのレンズを作ってほしいですね。

ミラーレスのフルサイズということで、ソニーに小型軽量システムを期待していた者としては、レンズが肥大化するのは好ましくありません。

 

とはいえ「α7II」は、良いカメラ。このあとのセミナーで、魚住誠一さんが「すごい進化。現場の声がダイレクトに届いている。先進性を感じる。」と評価していました。

 

魚住誠一さんのセミナー。

 

α7II で撮ったポートレート作品を大画面に表示しながら、モデルの三原勇希さんとトーク。

背景の構図を決めてから、そこへモデルを入れるという手法、レフ板を使うときと使わない時、光の面白さを生かす撮影法、ロケでの裏話などなど。面白かったですね。

 

セミナーのタイトルにあるレンズの話はそう多く無く…  ただ、「やわらかくてシンのある」ツァイスレンズの良さを強調していました。

作品では「Planar T*85mm F1.4 ZA」「Planar T*50mm F1.4 ZA SSM」「Sonnar T*FE55mm F1.8 ZA」を使っているようです(ソニーのページ参照)。

そうか、やっぱりツァイスか… (ひとりごと)

 

最初、「セミナー中の撮影は禁止」というアナウンスがあったので撮影を控えていたところ、魚住さんは最後に撮影タイムを設けてくれました。こういうファンサービスはうれしいですね。

 

魚住誠一さんの三原勇希ポートレートは、雑誌「カメラマン」の連載「ジャンル別フォト講座」で評判でした。

セミナー中、魚住さんが「今日、三原勇希さんを見に来た人!」と呼びかけると、何人も手を上げていました。

 というわけで、撮影タイムが来ると「勇希ちゃんを撮れる!」と、みんな大喜び。

 

私はといえば、撮影タイムは知らなかったので、「前の席を占領して置けば良かった…」と、後ろの方で後悔することしきり。

 

でも一応撮りましたよ。

三原勇希さん(CP+ 2015 ソニーブースで。キヤノンEOS 6D  EF24–105mm F4L IS USM  絞りF4.5、1/125秒、ISO 6400、フラッシュなし)

暗い会場で、フラッシュなしは厳しいです。きれいに撮らなければいけないポートレートでISO 6400 なんて…

 

三原勇希さん(CP+ 2015 ソニーブースで。キヤノンEOS 6D  EF24–105mm F4L IS USM  絞りF4.5、1/125秒、ISO 6400)

(写真説明に「ソニーブースで」と入れてネ、と勇希さんに言われたので入れました)

 

三原勇希さん(CP+ 2015 ソニーブースで。キヤノンEOS 6D  EF24–105mm F4L IS USM  絞りF4、1/125秒、ISO 4000)

(3枚とも、RAW現像時の画像処理でノイズを除去しています。かなり大幅にトリミング。)

 

リコー(ペンタックス)

リコーのブースで聞きたかったのは、年内にも出すというペンタックスの35mmフルサイズ機についてのセミナー。

 

【PENTAX一眼レフとGRの未来】~写真家田中希美男 × リコーイメージング北沢利之 スペシャル対談~。

写っているのはフルサイズ機のモックアップ写真。

 

キヤノン、ニコン、ソニーが覇を競う35mmフルサイズ市場にペンタックスが参入することを発表したのはサプライズでした。しかし、どのようなスペックなのか、ほとんど分かっていません。

そのため、田中希美男さんのツッコミで、何か明らかになるのではないかと興味シンシン。

 

この日は遅れてセミナーの場所に着いたので、半分しか聞けませんでした。後日にリコーから公開されたユーチューブ画像で補足しながら、さわりの所を抜き出してみると、こんな感じです。

 

<対談の内容>

リコーとしては、次の4つの新技術をアピール。

 1) 明瞭強調(K-S2 に搭載)
 2) 超解像(画素ずらしによる高精細画像)
 3) エアロ・ブライトコーティング II
 4) デジタルカメラユーティリティ(RAW現像ソフト)

 

このうち「超解像」について。

SR(シェイクリダクション)ユニットを利用して、イメージセンサーを1画素ずつずらし4枚の画像を撮影。これを合成し1画素ごとの光の情報を増やす。シグマのFoveonセンサーのように1つの画素がRGBの3種の色情報を得られ、解像感が増すとともに、偽色も抑制できるという技術。

リコーの北沢氏は、見かけの解像感がこれまでの1.5~2倍になると話していました。

オリンパスの0.5ピクセルごとの画素ずらし技術と違い、画素数は変わらない。しかしデータ量は4倍になるとのこと。また処理に時間がかかるので手持ち撮影は厳しく、動きのある被写体も厳しい(オリンパスと同様)、ということでした。

 

そして、フルサイズ機の話題に…

リコーが35mmフルサイズ機開発に踏み切ったのはなぜか?

北沢氏によると「ひとえに、お客様の希望」とのこと。

APS-C機を使っているユーザーから「ステップアップしたい」という希望がある。ペンタックスには中判の「645Z」があるが、価格的にも、そこまでは踏み切れない、そうしたユーザーのためにフルサイズを出すことになったそうです。

 

フルサイズ機に「超解像」は入るのか?

北沢氏は「入れたい」と話した上で、さらに世界初の機能を複数個入れる、と言明していました。

 

モックアップについて、田中希美男さんが「でかいカメラだ。とくに背が高い。」と、その理由を質問。北沢氏は「今、理由は言えない」と。

 

背面液晶もナゾ。北沢氏は「チルトでもバリアングルでもない」「ヒントを言えば、常日頃、田中先生が言われていることに対するペンタックスの一つの回答です。」と。

はてさて、どういう液晶なのか。

田中希美男さんの持論は、ファインダーや液晶はレンズの光軸と一致すべきだということで、横を向くバリアングル液晶には批判的でした。

ということで、ともかくバリアングルはあり得ませんね。

 

画素数は、田中希美男さんが「4000万画素行くか行かないか」と予想。

 

フルサイズ機で使えるレンズは?

 

ラインナップのなかで赤く表示されているのが、フルサイズ機でも使えるレンズ。加えて新しくフルサイズ用ズームや単焦点レンズを出す予定。

また、これまでのフイルムカメラ用レンズも基本的に使えるとのこと。「収差が強調されるかもしれないが」と北沢氏。

 

フルサイズでも使える既存のレンズを、これから検証し、何らかの形で発表するそうです。

新しいジャンルのカメラをポンと出しても、すでに対応する「含み資産レンズ」があるというのは、さすがに歴史あるカメラメーカーならでは。

秋か年末(?)に出るであろうフルサイズ機が楽しみです。

 

リコーのコンパニオンさん。

持っているのは、一眼レフでは世界最小の防塵・防滴仕様カメラ「K-S2」(3月6日発売)。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM



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