ニコンの新しいミラーレス機「Nikon 1 V3」(写真はいずれもフリー画像)が発表されました。発売は4月の予定。
◆デザインがGOOD
電子ビューファインダー(EVF)が外付けになったのでボディーの姿がすっきりしました。
いいデザインですね。
Nikon 1 の2代目(Nikon 1 V2)は連写性能がすばらしいのに、デザインがなんとも不格好(賛否両論?)。買う気になれませんでした。
このデザインなら、いよいよ “ニコワン” を買ってもいいかな、という気持ちに…
望遠レンズを使ってがっちり撮るとか、必要なときだけ、このようにEVFやグリップをつければいいわけです(プレミアムキットに付属)。
外付けEVF「DF-N1000」は0.48型、236万ドット。「Nikon 1 V2」の内蔵EVF(144万ドット)より高精細で視野が広く、撮影情報、格子線、水準器の表示、マニュアルフォーカスをサポートするための画像拡大ができるそうです。
背面モニターがチルト式になったのも大きな進歩。タッチパネル式で、スマホと連携できるWi-Fi機能も。
◆イメージセンサーを一新
新開発のセンサーは1839万画素(「Nikon 1 V2」は1425万画素 )。画像処理エンジンに最新のEXPEED 4Aを採用しているため、画質は期待できそうです。
またNikon 1 の特徴である「撮像面位相差AF」のポイント数が増えました。
・コントラストAFポイント 135点 → 171点
・撮像面位相差AFポイント 73点 → 105点
これによって動体捕捉性能がアップ、暗部での高精細な撮影が可能になっているとのこと(ニコンのページ)。
◆高速連写
もともと「Nikon 1 V2」も、AF追従で約15コマ/秒の高速連写性能を誇っていましたが、「Nikon 1 V3」はさらにAF追従で20コマ/秒を達成(現時点、世界最速)。
驚異的ですね。これだけで買う値打ちがあります。
AF固定での最速60コマ/秒の連写は従来通り。
下は高速連写性能をアピールするニコンのプロモーション動画です。
これだけ連写がすごいと、ほとんどムービー。スポーツ写真で失敗することのほうが難しいのでは、と思わされます。
◆超望遠ズーム
今回の「Nikon 1 V3」の発表で魅力をさらに高めているのが、同時に発表されたNikon 1 用の新しい望遠ズームレンズ「1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6」(写真)。
35mm判換算では、なんと189-810mm相当の超望遠になります。
35mmフルサイズカメラで使う800mmの望遠レンズといえば、バズーカ砲のようにデカくて重いもの( たとえば AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR は4.59㎏! )。
それがこんなにコンパクト(550g )ですむなら有難いことです。
まず頭に浮かんだのは念願の野鳥が楽に撮れること。
コンパクトカメラとフィールドスコープを合わせたシステムなどより、手軽で高画質になるだろうなと思いました。
既存の安いDXフォーマットのレンズ、たとえば AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR をアダプターを介して「Nikon 1 」に取り付けても同じ効果。その作例も見たことがありますが、その場合どうもAFが遅くなりそうなんですネ。
Nikon 1 用に作られたこのレンズなら、高速AFが働くのでは… と想像します。おまけに、ゴーストやフレアーを低減するナノクリスタルコート。
◆撮影サンプル
ニコンのページに載っている撮影サンプルを見てみました。
まあ、1インチのセンサーですから、等倍に拡大すると画質はそれなりのもの。フルサイズ機にかなわないのは当然。でも一応きれいな画像です。
使われている中には、1 NIKKOR だけでなく、フルサイズ用の高級レンズもありました。
ニコンの“第三元レンズ”の一本、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II や、銘玉ノクトニッコールの再来と騒がれた AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G が使われているのには、「それは、ないよ… 」と思ってしまいました。
フルサイズ機のユーザーでも、そうそう買えないレンズ。それと「Nikon 1 」って、似会いませんよね~
それはともかくとして、魅力のある「Nikon 1 V3」と超望遠ズーム。近いうちに、ニコンプラザで触ってきましょう…
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