私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

賞味期限

2006-09-19 09:51:48 | weblog
「賞味期限」それは加工食品の製造者がその安全性や味・風味の品質が維持されると保証する期限である。製造日を含めて概ね5日以内に急速な品質の低下が認められる食料品の「消費期限」と区別されるが、要するに「この期限内であれば美味しく食べられますよ」といったメーカーの目安と理解している。
先日この賞味期限を半年ほど過ぎたいわしの缶詰を食べてみたが、なんてことはないご飯のおかずとして美味しくいただきなんの違和感もなかった。食する品物にもよるが缶詰やジャム、海苔、お茶などは1年くらい期限が切れていても全然問題はないのではないだろうか。まして主食の米でも古米だ古古米だというが虫さえついていなければ食べて健康を害することはない。
全ての食品は新しいものほど美味しいという大原則があるが、食して大丈夫という経験則が適用されるものも多い。この賞味期限の解釈を誤解してわずか期限を過ぎただけで廃棄されるとあればこんな「もったいない」話はない。多様化する食料品の中でなにが安全かは、食べる人の「自己責任」にかかっている。アメリカ産牛肉が解禁となり昨日から牛丼が街に出回るようになったが、安全なものかどうかの判断は消費者個人個人に委ねられている。今や「自分の安全は自分で守る」洗練された思想が徹底していないために、自分の安全を国や社会の責任に期待する依頼心の強い賞味期限切れの人間が増えている。この点なにが食べられないものかを見分け(嗅ぎ分け)る動物の方が人間よりはるかに優れており教えられることが多い。
食の安全について日本人はパーフェクトなまでに神経質になるが、生活の過程では多少のばい菌や細菌、ウイルス、健康を害するものの体内への侵入は避けられない。こうしたものへの攻撃、免疫の強い体質・体力を保つことこそ大切で、あまりコセコセせずに自然体で生きたいものだ。