ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の波(2)

2024-07-16 21:32:19 | 水戸

 今回は神社で見た波のいくつかです。波は、手水舎で手や口を浄める水、火災予防の水、亀・龍などの神獣との縁がある水などを意味しているように思います。そして、木鼻や蛙股といった、神社建築の装飾性が高い部分に刻まれるのが一般的なようです。けっこうたくさんあって、北斎に負けないような波も見ることができそうです。

 

木鼻(きばな 芳賀神社本殿 栗崎町1677)
 細かく彫った波がみごとです。蓑亀(みのがめ)という、蓑のように藻のついた亀が2匹見えます。しめ縄でよく見えないのは残念です。

 

蛙股(かえるまた 酒門神社拝殿向拝 酒門町94)
 中央に菊花を置いて、周囲に動きの大きな波を配置しています。酒門神社では、鏑矢の神事が今もおこなわれています。

 

手挟み(たばさみ 水戸八幡宮本殿 八幡町8-54)
 水戸八幡宮の本殿は、色も模様もたいへん大胆です。慶長3年(1598)、佐竹義宣お抱えの大工・15歳の吉原作太郎による建築だそうです。

 

懸魚(げぎょ 手子后神社拝殿 田島町173)
 この懸魚は、中央に大きな波を配して、左右に対照的に小波が彫られています。波千鳥という、千鳥と波の組み合わせの懸魚は別雷皇太神の手水舎にありますが、ほかにもあちこちで波の懸魚を見ることができます。

 

壁面(天神社本殿 常照寺(元吉田町2723)西側 36°21'25.8"N 140°29'17.8"Eあたり)
 土台部分の壁面にある、龍の彫刻と波です。これもなかなか動きのある波です。写真はの尾の部分です。たぶん土台なので、雲でなくて波にしたのでしょう。

水戸の波(1)


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