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【始動プルサーマル】(上)“一番手”に重い責務 (1/

2009年11月08日 | 川柳

【始動プルサーマル】(上)“一番手”に重い責務 (1/3ページ)

2009.11.6 08:31
玄海原発玄海原発

 唐津焼で知られる佐賀県唐津市の市街地から、西北に約10キロ離れた玄海町。青い海をたたえた玄界灘が眼前に広がる玄海原子力発電所3号機の制御室で、日本のエネルギー業界関係者にとって悲願である“儀式”が粛々と行われた。

 通常とまったく変わらない勤務態勢のなか、起動のための作業が淡々と進行。午前11時、16本のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料体の間に挿入されていた制御棒が引き抜かれ、起動した。

 「あまり過敏になりすぎず、安全を第一に着実にやっていけば、大丈夫だ」

 あえて立ち会わなかったという同原発所長の村島正康は起動前、自らに言い聞かせるように語っていた。

  

不祥事相次ぎ

 国内初のプルサーマル発電。本来なら10年前の平成11年度中に業界のリーダーである東京電力か、関西電力が実施しているはずだった。しかし、MOX燃料を製造した英国企業によるデータ改竄(かいざん)といった不祥事や原発トラブルが相次ぎ、“トップバッター”の任が九州電力に回ってきた。

 同社社長の真部利応は「まず最初がきちんとやらなければ。野球でいえば、きっちりと出塁することが大事だ」と、責任を痛感している。

 プルサーマル発電をめぐっては、原子炉を停止させる制御棒の効きが弱くなると指摘されており、地元住民の間にも不安が残る。反対を続ける住民もいる。

  

地元の信頼厚く

 九州電力では、地元の安全・安心を最優先に取り組み、18年3月に地元同意を取り付けた。6年3月に営業運転を開始した玄海3号機は、電力業界が培ってきたノウハウを活用できるという利点もあり、これまで大きなトラブルを起こしたことがない「優等生」(電力業界)だ。地元の信頼も厚い。それでも、実際の起動を前に問題が起きた。

 九州電力は当初10月3日にMOX燃料を装填(そうてん)する計画だった。だが、佐賀県議会がプルサーマルの実施延期を求める請願を審議中だった9月30日に、報道関係者向けに装填時期を公表したため、議会が反発。県知事の古川康が真部に工程の見直しを申し入れ、スケジュールを白紙撤回せざるを得なくなった。

 結局、10月15日から装填が始まり、計画全体が大きく遅れる事態にはならなかった。だが、真部は「報道関係者への事前案内のつもりだったが、情報開示をもっと慎重に考える必要があった」と、ナーバスになっている地元への配慮を改めて胸に刻んだ。

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米大統領が訪日日程変更

2009年11月08日 | 川柳

               米大統領が訪日日程変更 背景を記者が報告

     米大統領が訪日日程変更 背景を記者が報告
< 2009年11月7日 21:07 >

 アメリカ・オバマ大統領が、来週の日本訪問の日程変更を要請してきたことがわかった。当初は12~13日に訪問する予定だったが、1日ずらして13~14日に変更するという。背景には何があるのか。ワシントン支局・赤堀有一記者が報告する。

 5日、アメリカ・テキサス州の陸軍基地で、銃乱射事件が起きた。基地内で起きた事件だけに、アメリカ国民は大きなショックを受けた。追悼式典は11日にも行われる見通しで、初めての日本訪問の日程をずらしてまで式典に出席する決断を下した背景には、オバマ大統領が置かれた厳しい国内事情がある。

 医療保険制度改革やアフガニスタンでの戦いをめぐって、オバマ大統領は議会対策に追われ、支持率の低下にも苦しんでいる。こうした中、軍の基地内で起きた未曽有の凶悪事件に対し、大統領として軽視する姿勢を見せれば、野党・共和党に格好の攻撃材料を与えることになりかねない。

 日本との関係では、懸案のアメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題について、日米首脳会談では踏み込まず、先送りされる見通しになったことから、訪問日程にこだわらなくてはならない理由がなくなったとの見方もある。しかし、訪日直前での変更だけに、今後、両国政府は日程の調整に苦慮することになりそうだ。

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