北の政治犯、15万4千人=公開処刑や性的暴行も-韓国紙
【ソウル時事】17日付の韓国紙・東亜日報は、北朝鮮が国内で6カ所の政治犯収容所を運営し、約15万4000人を収監していると報じた。韓国政府が国会の外交通商統一委員会所属の与党議員に提出した報告書で明らかになった。
同紙によると、韓国政府が北朝鮮の政治犯収容所の詳細について確認したのは初めて。北朝鮮は平安南道の价川と北倉、咸鏡南道の耀徳、咸鏡北道の化城、会寧、清津にそれぞれ5000~5万人を収容している。
政治犯は主に、権力闘争で追放された上層階級者や反体制活動家、脱北者だが、故金日成主席や金正日労働党総書記を侮辱するなどした一般住民も多いとされる。
収容所では1日10時間以上も強制労働に動員され、医療も受けられない。脱走を図った者は公開処刑され、女性収容者に対する性的暴行も日常的に行われているという。(2009/10/17-10:52)