日中韓首脳会談、6カ国協議の早期再開などで一致
[北京 10日 ロイター] 日中韓3カ国の首脳会談は10日、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の早期再開へ向けた協力や、鳩山由紀夫首相が提唱する「東アジア共同体」構想を長期的な目標とすることで一致した。
10月4─6日の日程で北朝鮮を訪問し、金正日総書記と会談した中国の温家宝首相は、3カ国首脳会談後の記者会見で「北朝鮮は米国との関係だけではなく、韓国と日本との関係改善も望んでいる」と述べた。
さらに、6カ国協議再開の環境が整いつつあるとの見方を示したうえで、「この機会を逃せば、われわれは将来さらに多くの努力が必要になるだろう」と語った。
鳩山首相と温首相、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は一方、地域経済の一体化に向けた取り組みのほか、貿易障壁の軽減、将来的な東アジア共同体を共通の目標とすることで合意。「3カ国は引き続き、長期的な目標として、開放性や透明性、包括性の原則に基づいた東アジア社会の発展に力を注いでいく」などとする共同声明を採択した。