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「勝率9割の選択(プロギャンブラーのぶき)」という本はとてもオススメ!

2016年01月22日 01時00分00秒 | 
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 「勝率9割の選択」という本は、「世界を旅するプロギャンブラー」を志し、約800冊の専門洋書から独学でギャンブルを学び、そして米国カジノでトランプのブラックジャックのプロとなって勝ち続けては出入り禁止となり、その後ポーカープロにも転身した著者が、勝ち続けるために必要な「決断力」「行動力」「思考力」「メンタルコントロール」「運」等についてまとめたものです。

 あくまでギャンブルを推奨するものではなく、その経験から「ビジネス」や「人生」に勝ち・より良くするコツについてまとめたもので、とても参考になると思います。

 特に以下について書かれていて真面目な内容ということが分かると思います^_^)

・時間が空く度に今やるべきベストな行動はなにか?を考える
・ベストな行動の選択のためにはメモをすること
・人生で選択に迷った時は、メリット・デメリットの選択表を作ること
・自分の実力というのは、自分がやりたいことを、いかにこなせたかということ
・勝負においては自分の実力を把握することがなにより重要
・過信も謙虚もせず、実力分の自信を持つことが大切
・時間は有限なのでいつも自分にプラスになることをし、ベストを尽くすこと
・現状に満足しないで常に改善し続けることが大切
・先月の自分に勝てる自分をつくること
・勝つためには常に向上し、変化し続けることが大切
・勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ
・結果よりも、まず過程にこだわること
・場の流れを読むことが重要。波は頭で考えるのではなく、多くの経験から体が覚え、感覚的に波が読めるようになる。準備を重ねることが大切
・底を知ることで運の波をコントロールでき、勝負を自分の手のひらの上で動かしていける
・想定外が起きるということは準備不足ということ
・なんとか耐えられそうなギリギリの環境に身を置くと成長する
・敗因を減らして、勝因を増やしていくことが大切
・褒美を見て「よし、がんばろう!」と思えることが重要
・勝つためには自分を常に変え続けて柔軟になること
・過去の経歴に酔っても仕方がない。ときには恐れずリセットする英断が必要
・目の前の相手から自分がどう見えているかを考える視点が重要
・思いやりの視点を持つことが重要
・理論と経験をバランスよく成長させることが大切
・理論の部分を高めていいうには100冊の専門書は最低でも読み込む必要がある
・どんな人でも、自分より優れた部分を必ず持っているのでそれを貪欲に盗むことが重要
・人へ積極的に話しかけ、相手の優れた部分を盗み、自ら発するものからも気づきを得ることが重要
・得たものは鵜呑みにせず、一度ゆっくりと熟考し、よく咀嚼してから、どれが使えるのか、使えないのかを取捨選択していくこと
・理論的な裏付けのある直感を活かすことが重要
・「なんか嫌」という感覚には、必ずそれなりの理由が存在する。時間をつくり、その「嫌」を分析しその理由を突き止めることが重要
・常識と言われることを試してみてダメだった場合、あえて非常識な選択をするという道も残されている
・自分の夢にたどりつきたいのであれば、生活費を下げてプロラインを引き下げることが勝因となる
・運の善し悪しとはあくまで結果論でしかない
・運はその都度リセットされると考える
・負けたときは、必ず敗因がある

以下はこの本のポイント等です。
「勝率9割の選択」という本は、勝ち続けるために必要な「決断力」「行動力」「思考力」「メンタルコントロール」「運」等について考えさせられ、より良い人生のヒントとなり、とてもオススメです!

・時間が空く度に「今やるべきベストな行動はなにか?」を考え、決断し、実行する。例えば「この1時間で何をするべきか?」と、短いスパンに区切って考え、答えを導いていく。時間というのは、誰にでも平等に流れている。どんなに能力のある人でも、まだ右も左もわからない新人でも、1日24時間は同じ。しかし、その使い方で人生は変わってくる。「今のベストは何か?」という視点を持つことで、つい、無駄に過ごしてしまいがちなマイナス時間を、プラス時間に転化していくことができる。何も1年、5年といった、長期的なものの見方をする必要はない。この1時間のベストを選択し、これを積み重ね、継続する。これが、俯瞰して長いスパンで考えたときにも、ベストな道を歩んだことになる。
最も重要は「勝つためのステップ」
1)「今やるべきことのベストな選択はなにか?」と自らに問いただし行動する
2)1)ができたら、その日寝るまでの行動を選択するときに「今ベストは?」と自らに問いただし続けて行動する
3)2)が達成できたら、翌日丸一日の「今ベストは?」と自らに問いただし続けて行動する。
人生とは、今の連続。ベストな人生とは、今のベストな連続でしか成しえない。

・「ベストな選択」をどのように決定すればいいのか。それにはメモを利用することだ。僕は常に、ペンと縦12.5戦地、横7.5センチのメモを持ち歩いている。別にこのメモのサイズにこだわる必要はない。メモ用紙ではなく携帯電話でもなんでもいい。要はパッと、すぐにメモが取れることがポイントだ。
メモの取り方
1)やるべきことを思いついた場合、新しいスケジュールが入った場合に、後回しにせず、すぐにメモを取る
2)良いアイデアがひらめいた場合は、特に、その場でメモを取る(入浴中なら、お風呂から一度出てでもその瞬間にメモを取る)

・現在僕がメモを取っているのは4種類がメイン。
 ・今日することリスト
 ・今週したいことリスト
 ・今月のスケジュール
 ・死ぬまでにすることリスト(夢リスト)

・僕は選択に迷ったとき「人生選択表」をつくって決断する。
「人生選択表」
1)紙の真ん中に縦線を引き、両側の最上部に迷っている選択肢を書き込む
2)各選択肢のメリットを、さまざまな視点で思いつくままに書き出す
3)各選択肢のデメリットを、逆側のメリット欄へ書き込む
4)メリットとデメリットが出なくなるまで続ける
5)「自己視点」のみで5点満点で点数を付ける
6)それぞれの選択肢の合計点数を計算し、総合評価する
7)6)で出た結果に従う
評価する基準は、あくまで「自己視点」。自分の人生は自分の視点で決めるべきだからだ。
現実は、選択肢のどちらを選んだとしても、うまくいくときはうまくいくし、失敗するときは失敗する。前に進んでいけば、その途中でどこかに必ず壁がある。そこで、壁にぶつかったときに「あぁ、反対の道に進めばよかった」という思いが頭をよぎってしまうと、その気持ちが一番の敗因となってしまう。壁にぶつかったとき、別の道のことなどは考えずに「こっちでいいんだ!」と思えるかどうか。戻って別の道を行ったり、壁へぶつかるごとに別の道を考えたりするのではなく、「じゃあ、どうやってこの壁を乗り越えようか」と思えるかどうか。この気持ちの強さが重要であり、「ベストな選択をした」という自信があれば、この気持ちは自然と湧いてくる。もちろん、死ぬ気で頑張っても、その壁を越えることができなかったときには、もう一度冷静に違う選択肢を考え直すというのも得策だ。

・自分の「実力」というのは、「自分がやりたいことを、いかにこなせたか」ということだと考えている。言い換えれば、「自分の描いた夢を実現させた力」だ。誰かに強制されたものは実績ではない。だが、やむを得ずはじめてたことであっても、徐々に自ら進んで動いたことであれば、それは実力へ加算されていく。「やりたい!」と強く思い、前向きに取り組んだことが実力の核となる。なぜなら、本気になれるからだ。そして、やりたいと思ったことを実行できる能力には、自信を持つべきだ。

・孫子の兵法の中に「敵を知り己を知れば百戦危うからず」とある。「己を知れば」とは、勝負に勝つための基本中の基本。勝負においては、自分の実力を把握することが何より重要だ。そして数学者が導き出したギャンブル必勝法で「ケリー基準」という大事な理論がある。「ケリー基準」とは「各勝率に対し、いくら賭けるのがベストか」を導き出した理論だ。掛け金が、勝率に対してのベストな金額より、高くても低くても、結果は悪くなることを教えてくれた。僕は「ケリー基準」からを人生の勝ち方を学んだ。それは、「過信も謙虚もせず、実力分の自信をもて」ということ。日本人の多くは謙遜しがちだ。もっと、あなたの本気になったときの実力を信じてほしい。本気のあなたの実力は想像を超えている。

・勝負で大切なのは、過信しないこと。必要以上の謙虚もダメだが、過信はスランプを呼んで、負のスパイラルを生んでしまう。だからこそ、「実力分の自信を持つ」ことが大切だ。勝てない原因をスランプだと思っていれば「今はアンラッキーでたまたま勝てないんだ」と思ってしまい、改善できない。そうなると、それ以上伸びることはない。スランプという言い訳に酔った人の成長は、そこで止まってしまうのだ。

・「プロのギャンブラーになるためにどうすればいいのか」それだけを考え、「あの本を読めば、1%前に進める」「このケースを分析し理解すれば、2%前に進める」と、実行する日々の繰り返しだった。何をするにしても、「これは、今の自分にとって本当に必要だろうか?」と考え、必要がないと判断すれば、後ろ髪を引かれるものも選択しなかった。何かの誘惑に乗ったとして、それで自分が後退することはないにしても、その間に他の人は成長し、相対的に見ると自分は後退していることになる。遊んだり、ゆっくりする時間がくだらないというわけではない。しかし、「プロギャンブラー」にとってはマイナスな時間になってしまう。だから、僕はいかにそういった時間を減らして、自分にプラスになることをしていくか、これに頭を使ってきた。もちろん、突き詰めすぎていっぱい一杯になったら、いくらでも遊んだり休んだりすべきだ。遊びの時間が前へ進む原動力になるのであれば、結果的にプラスの結果が得られるからだ。しかし、遊びの時間がなくても走れるのであれば、限界まで走るべきだ。時間は有限だ。限られた時間で、遠くまで行くには、どうすればいいか。それは、より速く走るしかない。

・勝負の世界において、現状に満足しないで常に改善し続けるという姿勢は非常に重要だ。一つの勝負が終わったときに、その勝負を振り返って、なにか改善すべき点はないかを探してみる。そして、その改善点を把握したら、同じミスを繰り返さないよう対策を考える。そうやって、次の勝負への準備をするのだ。このような振り返りを、僕は一つのゲームが終わるたびにやっている。つまり、一日の中で何回も「次の課題は?」「どうクリアする?」と自問自答するのだ。また、一週間、一ヶ月という単位でも、その週、月を振り返り改善点を探す。それぞれのタイミングで、勝ち金、負け金の収支だけでなく、気づいた点などを一つずつ書き出し、客観的に自分の勝負や結果を振り返る。そうすると、その過程でどこにミスがあったのかがわかり、「もしかしたら、あれもミスだったんじゃないか」「ここは、もう少しうまくできたはずだ」とわかってくるようになる。

・トヨタ式の「カイゼン」が有名だが、きっちりと改善を続けて常に自分をリニューアルしていく意識は、モノづくりの現場でなくても重要なことだ。だから、僕は「先月の自分に、勝てる自分をつくれ」と、自分に言い聞かせてきた。勝負の世界はシビアなので、ひとつの勝ちパターンや、一度の勝った経験にすがっていては生き残ることができない。時代は変わっていくし、ギャンブルでの勝ち方も絶えず変わっていくため、今まで勝てた方法だからといって、また同じやり方で、今月も勝ち続けられるとは限らない。先月と同じ自分では、すでに通用しなくなっている可能性もある。夏目漱石の「こころ」に「精神的に向上心のないものはバカだ」という一節があるが、まさにそのとおりだ。

・人は一旦うまくやれる方法をみつけると、新しいチャレンジをしたり、そのやり方を変えたりすることが、なかなかできなくなる。新しいチャレンジをすれば、失敗する可能性も高くなり、怖く感じるだろう。常に結果が求められていれば、失敗する可能性をできるだけゼロに近づけたくなるのも当然だ。でも、だからと言って、見つけたその方法だけにいつまでもこだわり続けていれば、やがて状況は変わり、確実に、その方法が使えない日はやってくる。勝ちに行きたいのならば、常に向上し、変化し続けなければならないのだ。

・実際のカジノへ出る前に、徹底した準備をしてトライしたため、勝負をする前から勝てることがわかった。あとはカジノで、落ちているお金を拾うようなものだった。これが、僕がよく言う「扉を開ける前に勝負を決めよ」ということだ。逆に、そういった準備をしていなければ、勝負に自信を持てないため、負けの波に襲われたとき、気持ちがブレてしまう。負けの波は必ずくる。「やるだけやった」という自負があれば、いざ勝負をして結果が出なくても諦めがつくもの。だから、「勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ」。つまり、「結果よりも、まず過程にこだわれ」ということだ。

・ギャンブルで勝負の結果に一喜一憂していると、各ゲームの分析力が落ち、次の勝負へ敗因を生んでしまう。ある意味で、「勝つためにすべきことだけするロボット」になりきる必要がある。勝負で大切なのは「波を感じにいく」こと。ギャンブルでは、場の流れを読むことがとても重要だ。たしかに、読もうと思っても完全に読めるものではないが、勝負の波は必ず存在する。

・波を感じることで一番大切なのは、落ち幅がわかること。ギャンブルというのは必ず落ちるときがくる。そして、その落ち幅の最大値が、想定内なのか想定外なのかで、話が違ってくる。想定内であれば何の問題もない。もし、想定外だった場合は、自分が考えていたこととは違う、何かが起きている。それは、自分のミスに気づいていないのかもしれないし、カジノがイカサマをやっているのかもしれない。逆に言うと、敗因を読み切れないうちは、勝負に入ってはいけないのだ。勝負前の準備で、波の落ち幅をちゃんと読み切っておけば、「あれ?この落ち幅は絶対にないな」というときがある。それは、自分が想定していた勝負と、今やている勝負にズレがあるということ。そのズレを読み切ることができない限り、勝負というのは負け続けるようになっている。

・勝負においては、イカサマが行われている可能性を消してはいけない。ビジネスでも、ありえない事態におちいってしまったり、予想しなかった結果が出てきたりすることはあるだろう。だが、それを「通常ならあり得ないことだから」と高をくくってしまっては次の不測の事態に備えられない。どんなことにも「絶対」はない。つまり、「想定外」をつくってはいけないということだ。予想から外れることが起きたら、どうしようもないじゃないか、と思うだろう。でも、それは本当に「予想できないこと」だろうか。世の中の大半のことは、過去に必ず同じような事態が起こっている。それを予想できないということは、これまでの事例を調べきれていなかった、ということ。過去に事例がながったとしても、さまざまな方向から検証し、仮説を立てるなどをしておくことはできる。「想定外」ができること、それはつまり、「準備不足」ということだ。

・人は環境によってつくられる。だからこそ、「どんな環境に身を置いて過ごすか」で、理想の自分をつくりあげていける。ぬるま湯に浸かって楽をしていれば成長することはないし、かといって厳しすぎる環境に身を置けば、耐えきれずにつぶれてしまう。だからこそ「なんとか耐えられそうなギリギリの環境に身を置く」ようにしている。ギャンブルでもなんでも、大切なのは「敗因を減らして、勝因を増やしていく」こと。たとえ勝因を増やせずとも、敗因を一つを減らすだけでもいい。それは勝因が一つ増えたことと同じだからだ。僕の場合は、もっと単純に「これは自分にとってプラスか?それとも、マイナスか?」とかんがえ、マイナスと判断したら、その要素を排除する。

・がんばるのもサボるのも自分次第だ。自分は自身のアクセルにもなればブレーキにもなり得るということ。では、どうすればアクセルになり、どんなときにブレーキになってしまうのだろうか。自分で自分の手綱をうまく引くためには、ご褒美をうまく使いこなすのが最善の手だ。以前、僕は、「冬になった、「夢リスト」にあるオーロラを見に行く」というのをモチベーションのもとにしていたことがあった。まずは、一日のご褒美を決めることからはじめてみよう。ご褒美で自分を操縦し、ゴールへ向かおう。それが成功への近道をつくるテクニックだ。

・宮本武蔵の「五輪書」の「水の巻」の中に、こんな一節がある。「自分の剣は水を手本としてきた。水は器に従い色形をなし、ひとしずくから大海原にもなる。心も体も自在に流れる水に習うのが肝要だ」水は形がないので、どんな形の入れ物にも入れることができる。丸でも三角でも四角でも、容器によって自らをフィットさせていくことができるのだ。それをギャンブルにたとえるなら、目の前の相手や勝負に合わせて、勝つために自分のプレイを常に変え続けていくということ。つまり、柔軟になることだ。当然だが、いつも同じ相手やゲームとは限らないため、毎回シチュエーションは異なる。「相手に自分の動きが読まれている」と感じたら、自分の勝ちパターンを捨ててでも、サッと別のプレイに切り替える必要があるし、勝っていても相手の思考や性格に合わせて、常に最良のプレイに切り替えていくという柔軟性が大切だ。

・時代や流れによって、ベストは常に変わっていく。常に対応できるように自分を固定させないことが大切だ。よくある負けパターンは「自分はこれで勝てていたから」「こういうことはやったことがない」「自分は変えられない」と、過去のやり方にこだわって型を変えられないこと。しかし、そんなことにこだわらず、常に自分をリセットするつもりで挑む。それが、水になるということだ。形を変えることができれば、目の前にどんな器が用意されていても、動揺したり不安になることはない。ただ水になればいいのだ。

・「現在の新しい勝因はなにか?」「今までの勝因で、現在は敗因と化している可能性のあるものはどれか?」今までの勝因へネガティブな視点をもって、ひとつずつ疑い検証していく。次々と新たなる勝因を推測しては、分析していく。この考えつ尽くす作業のほうがカジノで勝負しているより、あきらかに最も要な勝負となる。「僕はこういう人間だから、今更変えられないよ」「今までこの勝ち方で勝ってきたから、今はスランプでも心中覚悟で続けるよ」という人は、たとえどんなに勝っていたとしても、考えが固定化しているため、それ以上成長がない。逆にそんな人間は消えていく。しかし、なかなか追いつけないのが、年を重ねても探求心やハングリー精神を失わず、バリバリと働き続けていう人だ。経験を重ねてもスピーディーかつパワフルに動くことができるのは、世の中を常に新しい目で見ている証拠。視点を固定化しないからこそ、やりたいことや改善点がいくつも出てくるので、止まっている暇はないのだ。

・僕はよく「不安になるときはないですか?」と聞かれることが多い。毎日が不安定な状態なので、ある意味でそれが普通になっているのだ。波に揺られているのが当たり前で、不安定な中で生きている。それに対して不安になる必要性はない。不安定を認知しているからこそ、安定を目指してがんばることができる。僕の場合、安定したレールの上に乗ってしまうと、退屈に感じてしまう。不安定な中に身を置き、その上で本気で安定を目指している。そうやって、最大限に努力して前を向き続けるからこそ、「生」を感じることができる。何か起きたとき、落ち込んだりしてあわてたりするのではなく、「この不安をどう乗り越えようか!」と不安をエンターテインメント化する。これも、常に自分自身のゴールに向かい続けるための施策だ。

・脇目もふらず、ギャンブルの勉強以外のことは、生きるために最低限必要なことしかしなかった。丸3ヶ月、誰とも会話をしないで過ごした。この方法で本当にギャンブルを極めることができるのか、全く先が読めない。たった一人孤独な状態で、極限まで集中して勉強を続けること。これは、想像する以上に、心理的負担が大きかった。途中、自分がひろち言をつぶやいているのに気づかず、その声を誰かが僕に話しかけているのだと勘違いするほどだった。今振り返っても、そのときは「気が狂う一歩前」だったように思う。しかし、その心理的壁を乗り越えたことで、「自分はこんな極限の状態までがんばることができる」ということ、さらに、ギャンブルを習得するのに2年の時間を要したことで、「少なくとも、2年は全力を尽くすことができる」ということがわかった。すると、次に壁が現れても、少々の壁なら乗り越えられるという自信と、乗り越えた先には、言葉にできない程の喜びが得られる希望を持って、その壁にあたることができる。その希望が「勝ちの味」だ。僕は、このように夢の大きな壁を、次々と乗り越えたことで「夢はあきらめなければ叶うもの」だと実感できた。その道程がどんなに険しくても、どんなに高い壁がそびえていても、その先にある喜びを、身を持って知ったのだ。

・過去の経歴に酔っても仕方ない。そんな「過去の人」にならず、今を生きていくこと。そして、今を生きていくために、「ときには恐れずリセットする英断が必要なこと」を、覚えておいてほしい。

・ポーカー界の常識では「対人思考力にはレベルがある」「プロならレベル3の視点を持て」という格言がある。では、各「レベル」というのは何だろうか。まず、「レベル1」は、自分のカードだけを見て、いいか悪いかを判断し勝負する、という段階。相手は関係なく、いわば自己中心的な思考で物事を判断する。つまり、「自分→自分」の視点。次に、「レベル2」は、相手に対して「今、どんなカードを持っているか?」と探る段階。相手の性格や出方をうかがい、「いつもと違う勝負をかけてきたということは、いい手なのかな」「今までの戦い方からして、たいした手じゃなさそうだ」など、相手ありきで判断する。「自分→相手」の視点。最後に一番大切なのが「レベル3」の視点。これは、「相手→自分」の視点だ。つまり、目の前の相手から自分がどう見えているかを考える段階。相手からの視点を判断材料に入れたうえで戦略を立てていく。この視点は、ビジネスの世界でも最重要になると考えている。「今、自分は本当に信頼されているのかな」「お客様が本当に欲しているものは何か?」というふうに、相手が自分の存在や商品をどういうふうに捉えているかを感じることが重要だ。レベル3の視点をビジネスに応用し、お金を稼いでいくためには、相手が求めているものよりも一歩先を行くことが必要。相手が求めているものと同じレベルのことばかりをやっていては、ビジネスとして付加価値を生めないからだ。だから、そのひとつ上を行くようにする。ひとつ上に行くためにはどうすればいいか。まずは、空気を読むこと。そして「今、なにをするのがベストなのか?」を常に考え、行動することだ。相手から自分を見る「レベル3」の視点を手に入れることができれば、「人」・「世」・「物」の流れが掌握できるようになる。それによって、対人関係や共同作業など他者との関わりが必要な物事も、水が流れるようにスムーズにコントロールできるだろう。

・ギャンブルというと、相手を欺き、騙し騙されを繰り返し・・・という殺伐とした世界を想像じがちだが、僕は自分の中のルールとして、「思いやり」の視点を非常に重視している。僕の場合、人生においても「思いやりを持つ」というスタンスが主軸。要は、「自分がしてほしいことを相手にもし、自分がしてほしくないことは相手にもしない」。相手も、目の前の僕のことを一生懸命に考えるような人ばかりであれば、僕の頭の中も簡単に読まれていただろう。しかし、大抵相手は常に自分のカードばかりを見ていて、僕の様子など微塵も伺わない。つまり、レベル1、もしくは、せいぜいレベル2までの人たちが大多数だった。だからこそ、僕は世界中で勝ち続けられたのだ。カジノで勝負し、カードがランダムに配られるという条件も相手と同じ。そこで、なぜ勝ちと負けに分かれるのかと言えば、僕が他の人よりも「思いやりの視点」を持っているからだ。「相手はどんなことをしたら喜ぶのか?悲しむのか?」これを常に意識する。勝負で勝つためには思いやりとは逆のこともする。ただ、そういった真逆のことができるのも、「思いやり」の視点があるからこそ。「相手は今、ここに打たれたら嫌なはずだ」という視点は、相手のことを考えているからこそわかるもの。思いやりの視点を裏返しにすることで、相手の弱点を探ることができる。ポーカーのプロとして一番自信を持っているのは、実は「思いやりの精神」なのだ。

・「理論と経験をバランスよく成長させよ」「孫子の兵法」の中の一節。勝負にしても何にしても、理論と経験が肝要なのは言うまでもないだろう。そこで重要になってくるのが、バランスだ。しかし、「バランスをとれ」と、言うのは簡単でも、実際にやるのはかなり難しい。

・理論の部分を高めていくには、100冊の専門書は、最低でも読み込む必要がある。しかし、知識だけでは頭でっかちになってしまうため、「ちょっと勉強しすぎたな」と思ったら、実践を増やし、経験の部分を理論と同じレベルにまで高めていく。こうしてバランスを取っていくことが重要である。

・本当に自分の能力を高めたいのであれば、他人から盗めるところは徹底的に盗む。僕はよく「どんな人でも、自分より優れた部分を必ず持っている。それを貪欲に盗め」と言っている。また、熱く話していて自分の口から発した言葉が、「自分でも気づいていなかった自分の考え」ということもある。だから、「人へ積極的に話しかけ、相手の優れた部分を盗み、自ら発するものからも気づきを得る」これがプロの姿勢だ。そして、得たものは鵜呑みにせず、一度ゆっくりと熟考し、よく咀嚼してから、「どれが使えるのか、使えないのか」というのを取捨選択していく。そういうプロセスを経て、自分の血肉にしていけばいい。

・自分がほとんど無意識で行ったプレイも後で振り返ってみると、ほとんどの場合は、裏付けがあったことに気づく。「理論のある直感というのは、どうして生まれるのか?」と考えたとき、それは「自分の中の成功体験から生まれる産物」と言えるだろう。成功体験が自分の中に蓄積されていざというときに、目の前の状況への答えをパッと出してくれる。この直感には、必ず従うべきだ。理論的な裏付けのある直感を活かすことで、ギャンブルでもビジネスでも、どんな世界であってもスピーディに物事を動かしていくことができる。脳は24時間、あなたのためだけに働き続けてくれている。「理論的な直感」を活かし、脳を有効活用してあげることが、脳への恩返しにもなるだろう。

・即答求められた場合、僕の場合、可能であれば「お手洗いを借りてもいいですか?」と言って席を外し、その間にメリットとデメリットを書き出し、理論的な裏付けを出すようにしている。即答を求められた場合、「なんか嫌だな」というような直感を感じたら、たとえいい話であっても「ちょっと考えさせてください。話が流れた場合は仕方ないです」と、熟考する時間をつくる。そのときに感じた「なんか嫌」という感覚には、必ずそれなりの理由が存在する。だから、時間をつくり、その「嫌」を分析することで理由を突き止める。そして、「トータルで考えて、嫌な部分込みでも受ける価値があるかどうか」を判断する。その結果、いくらお金や待遇面がよくても受けないときもあれば、ボランティア価格のような依頼でも、相手の人間性だけで引き受ける場合がある。その場でパッと答えを出して、後から「なぜあのとき、あんなに破格の条件を断ったのか」「なぜ、分刻みのスケジュールなのに、あのボランティアを引き受けたんだ?」と考えてみると、必ず裏付けとなるものが見つかるのだ。ひとつ注意したいのは、自分がそれまで「勝ち越していない」分野の場合、その直感には乗るべきではにということ。ビジネスでもギャンブルでも同じだが、負けていた場合は、今までのやり方が「正しくない」からだ。経験の蓄積がないということは、理論的な裏付けが乏しいということ。その直感に乗るのは、リスクが大きい。「今回こそ大丈夫」「次は勝てる」などと考えても、残念ながらまったくの無駄だ。何の意味も裏付けもない直感は、捨てるべきものだということ。だからこそ、直感の取捨選択が必要になってくるのだ。

・仕事として、プロギャンブラーを選んだことも含め、世間一般でいわれている「非常識な道」をあえて進むことで、扉が開き、成功を手にすることができた。しかし、これは何も「非常識を選択することが正解だ」と言っているわけではない。常識的な道を歩んだ方が、成功することも多いだろうし、そのほうが苦難は少ないかもしれない。ただ、常識と言われることを試してみて、もしダメだった場合、あるいは常識の範疇で生きていて「なにか違うな」「うまくいかないな」と思ったのなら、あえて非常識な選択をするという道も残されているのだ。考え方として、「違う道もある」「この外にも世界は広がっている」と思うだけで、心に余裕ができ、思考がクリアになる。

・仮に貯金が100万円あったとして、生活費に月25万円使うと4ヶ月でなくなってしまう。しかし、月8万円で抑えれば1年間生活できる。その期間だけで見れば、夢実現への可能性に3倍の開きがある。しかし、実際にやってみると、3倍以上の差がある。4ヶ月だけ頑張るよりも、1年間頑張っている方が、応援者は増加し、人脈は増え、副業による収入増、やるべきことの明確化など、夢の実現に有利な条件がどんどん揃うようになる。つまり、助走の期間が長くなればなるほど高く跳べるということだ。その高さは、助走期間の少なくとも2乗になると考えている。つまり、助走期間が3倍になれば、夢が実現する可能性は9倍になる。だから、自分の夢にたどりつきたいのであれば、生活費を下げてプロラインを引き下げることが勝因になる。

・よくある会話だが、「運がいい人」「運が悪い人」というのも存在しない。いるのは運が「よかった人」と「悪かった人」がいるだけ。運の良し悪しというのは、あくまで結果論でしかないということだ。ギャンブルでよく聞く「ビギナーズラック」も存在しない。ビギナーが5人カジノに行けば、そのうち一人は勝つもの。そして、ギャンブル好きのベテランが5人行っても、勝つのは一人。勝つ確率は同じだ。ビギナーの場合は、少しでも勝つと目立ちやすいために「ビギナーズラック」のような錯覚が生まれたと僕は考えている。

・プロになった今では、運はその都度リセットされると考えている。おく言われることだが、サイコロの目は「6」が5回連続で出たからといって、「次は絶対に6はでない」ということはない。6回目も同じように、6が出る確率は等しく6分の1だ。人生における運も同じで、その都度リセットされる。だから、不連続続きでツイていないと思っても、次に何が起こるかわからないし、不意にいいことがあっても「こんなところで運を使ってしまった」と嘆くこともない。運の全体量は莫大で、ほぼラッキーのまま人生を終える人も、アンラッキーでいきなり人生を終える人もいる。過去の運に「よかった」「悪かった」と判断することはできる。でも、未来の運は誰にも読めない。僕は15年以上も世界を周り続け、世界的な視野を得ることができた。「日本人として生まれた」ただこれだけで、世界のトップ5%に入るラッキーな人生だと感じている。

・たとえプロでも、勝率10割ということは、ありえない。勝率9割だったとしても、必ず負ける日がある。たとえ、1日大負けする日があったとしても、運は全体を見ると平均化されるため、トータルで見れば必ず勝てる。だから、その日の変動に一喜一憂する必要はないのだ。

・負けたときは必ず敗因がある。だから、「必ず、敗因がどこかにある」と想定して反省をするべきだ。それをすぐに「今日は運が悪かったから」と片付けてしまうと、そこで思考停止してしまう。向上しない人間が勝ち続けるのは不可能だ。だからこそ運を上げようとする思考や努力は、実益を伴わない無駄な労力となり、敗因になる。実力を伸ばすことしか考えない。これがプロの戦い方であり、勝負の鉄則だ。

良かった本まとめ(2015年下半期)

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