現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

箏(そう)ではなく 琴(きん)とは?

2011-04-24 03:04:44 | 虚無僧日記
ネットで「琴(きん)」について検索して、見つけた。

鎌倉琴社』http://orange.zero.jp/zad70693.rose/contents.html

現代広く親しまれている「筝(そう)」ではなく、琴柱(ことじ)の無い
「琴(きん)」のことだ。

「箏(そう)」は 13絃で 琴柱(ことじ)を立てて調音するもの。
「琴(きん)」は、琴柱が無く、絃の坪を左手指で押さえて音程を作る。
古代 埴輪に見られる4絃、5絃、6絃の和琴(わごん)や、「一絃琴
(いちげんきん)」「二絃琴」、そして儒学者の間で弾(だん)じられた
「七絃琴」などがある。『源氏物語』で登場してくるのは「箏」ではなく、
この「七絃琴」だったともいう。

鎌倉、室町と「琴」は断絶するが、江戸時代中期、明から亡命して
きた「心越(しんえつ)」によって、儒学者の間で、「琴」の
大ブームが起きた。最盛期には 一般人にも広まり、琴を弾く人は
数百人はいたともいう。ところが、明治になって急速に廃れ、
今日、「こと」と云えば「箏(そう)」のことである。

廃れた理由は、「琴」は、人前で演奏するものではなく、人に
聞かせるものでなく、あくまで儒教的教えに則った「人格形成、
修養」の道具とされたからであった。

現代、完全に絶滅したかと思っていたが、現代でも「琴」を愛好
している人たちがいたのだ。

(『鎌倉琴社』)

そして「琴」に関する詳しい解説、というより「論文」が
いくつも紹介されていた。それらは、今日、我々が「箏」に
対して抱く「娯楽的」な「お稽古事」とは全く違う「琴道
(きんどう)」という崇高な次元のものであることに驚かされる。


古代の「琴」

2011-04-24 02:37:36 | 虚無僧日記
「古代の琴」については、こちらの論文を見つけた。

古代の琴』http://www.furutasigaku.jp/jfuruta/simin11/kotomasu.html

埴輪や木製の琴の遺物は、すでに50例も出土しているそうな。
すべて「4絃、5絃の琴」。だが、琴柱(ことじ)らしきものが
描かれていたり、現物も出てきているので、どうやら「箏(そう)」の
ようだ。

「正倉院御物」の琴は『六絃の和琴』。「6絃」は中国には無く、
日本独自のものなので「和琴」という。 大和朝廷は、670年
日本国を創建し、諸制度を整備・制定する中で、「琴」については
「6絃の和琴」の制がとられるようになった。

「6絃の和琴」は、4音音階で、二絃は同音を重複させる役割
しかなく、かつ、二列右肩下がりの調絃(ソミレラソレ)という
他に例がない配列をとっていたという。

また「6絃の琴」別名「あづま琴」と呼ばれていた。関東の豪族
で渡来人の「上毛野氏」の琴だったのか。大和朝廷は、なぜ、
4絃、5絃の琴を排して「関東の6絃琴」を 制定したのか、
謎である。

そして、平安時代には、中国から「7絃の琴」が入ってきたようだ。
『源氏物語』では、「箏と琴」を区別して書かれているとのこと。

夏目雅子の死は放射能?

2011-04-22 21:40:29 | 虚無僧日記
「田中好子」の夫が夏目雅子の兄とは知らなかった。
ついでに「夏目雅子」について検索してみた。

「東京女学館の小学校から、中、高を経て短大に進んだが、
TV.CMに出たことで中退になった」とある。私の記憶
では、カネボウ化粧品のポスターで、水着姿で足を開いて
立ったポーズが、当時としては大変ショッキングで話題と
なった。東京女学館は私の妻も通っていた。おカタイお嬢様
学校だから、「水着姿で、しかも 足を広げて立つなんて
とんでもない」という理由で 退学になったと 聞いていた。
まだ、そんな時代だった。

NHK大河ドラマ『おんな太閤記』では「お市の方」役で。
1983年の『徳川家康』では「淀君役」で出演している。
がなんといっても、1982年の『鬼龍院花子の生涯』で、台詞の
「なめたらいかんぜよ!」が 流行語となるほど、話題に昇った。

人気絶頂の 1985年2月、「急性骨髄性白血病」に罹り、
7カ月後の9月急逝した。


2チャンネルの噂話だが、
「夏目雅子は 1978年に『西遊記』のロケで中国の砂漠に行っている。
その当時、中国は その地区で盛んに核兵器の実験をやっていた。

札幌医科大の高田純教授が発表した論文によれば、「1964年より
中国は 新疆ウイグル自治区で 32年間に46回、22メガトンの
核実験を行っている。世界ウイグル会議ラビア・カーネルの発表に
よると、一連の核実験で被災し、死に至ったウイグル人は 75万人
と言われている。NHKの「シルクロード」が放送されて、それに
憧れ、現地を訪れた日本人が 推定84万人。日本人も多くが被爆
している可能性がある」という。

2チャンネルの無責任発言では「夏目雅子も その放射能に汚染
されて白血病になった」と。

とととと、私も去年「楼蘭」まで行ってきた。たしかに、草木
1本もない砂漠だった。あれは放射能汚染のせいだったか???

田中好子(スーちゃん) 逝く

2011-04-22 14:33:45 | 虚無僧日記
夫・小達一雄さん「治してあげたかった」(サンケイスポーツ) - goo ニュース

今朝 一番の話題は、「キャンディーズ」の「スーちゃん」こと
「田中好子」さんが乳がんで亡くなったことだった。55歳。
1992年に 乳がん が見つかり、10年の闘病生活の末だそうな。

「もうすぐ春ですねぇ、恋をしてみませんか」の『春一番』は、
春先には“ 一番 ”人気の歌だった。

1986年の 日本テレビ 年末時代劇 『白虎隊』で「山本八重子」を
演じた。山本八重子は、砲術師の家に生まれ、会津戦争では、
女だてらに 大砲をぶっ放し、ヤーゲル銃を担いで、男共を率いて
夜間のゲリラ戦を展開した。田中好子は、そんな女傑のイメージ
とは ほど遠かったが、最後、落城の前夜、天守閣の壁に、

「明日よりは いずこの誰か 眺むらん なれしお城に 宿す月影」

の一句を刻むシーンでは泣けた。録画していたビデオテープが
120分で切れ、田中好子の顔のアップで終わっており、その顔が
強烈に印象に残っている。

尚 山本八重子は 明治になって 兄の山本覚馬を頼って京都に行き、
新島襄と結婚、京都の町の復興と同志社の設立に尽力している。
その山本八重子を 田中好子が 演じていたのだ。


夫の「小達一雄」氏は、なんと 夏目雅子の実兄とか。夏目雅子も
27歳で急性骨髄性白血病で亡くなっている。美人薄命。


儒学者のたしなみだった「琴」

2011-04-22 10:26:27 | 虚無僧日記
<菅原道眞>作『秋思の詩』

 丞相 年を度(わた)って 幾ばくか 楽思(らくし)せる
 今宵 物に觸れて 自然に悲しむ
 聲は 寒き 絡緯(らくい) 風の吹く處
 葉の落つる梧桐 雨の打つ時
 君は 春秋に富み 臣は 漸く老いたり
 恩は 涯岸(がいがん)無くして 報ゆる猶 遲し
 知らず 此の意 何が安慰せん
 酒を飲み 琴を聽き 又詩を詠ず

私の好きな詩だ。この最後の「酒を飲み 琴を聽き」を
「琴を弾じ」と覚えていた。「琴を聴く」というのだから、
誰かが琴を弾いて、道真に聞かせたのだ。琴を弾いたのは
誰だろう。美しい女性を想像したくなるが、ここでいう
「琴」は、我々が今日 目にする 13絃の「箏」ではない。
「7絃の琴(キン)」のことだ。

「琴(きん)」は「瑟(ひつ)」とともに『詩経』にも見られる
古い弦楽器で、孔子やその門人たちが 好んで奏でていた。

孔子は諸国漫遊の折にも 琴を携えており、「詩に興り、
禮に立ち、樂に成る」(『論語』泰伯第八)と説いた。
「学者の進むべき道として、詩を学び、禮を学び、その後に
音楽を学んで、初めて“ 徳 ”を 成就することができる」と
言うのだ。

陶淵明は、琴を奏でるのが苦手だったか、「無弦の琴」を
愛蔵して、酒に酔うとこれを奏でるかのように玩んだという。

このような琴の流行は、中国では南北朝時代に最高潮になり、
やがて衰退するが、日本では、江戸時代になって朱子学の
興隆とともに、儒学者の間で、文人の嗜(たしな)むべき
随一の楽器とされていたのだ。

実は、私の先祖に「琴の名人」がいた。「武」一点張りの
会津藩で「お琴とは軟弱」と、長い間、思っていたのだが、
牧原直亮は「半陶」と号する儒学者だった。江戸「昌平校」に
学び、その講師も勤めていたようだ。「半陶」とは「陶淵明の
半分にも及ばす」と謙遜しての号だった。

儒学者たちが弾いた「七絃の琴」。その現物も曲も楽譜も
現代では途絶えてしまっている。ザンネン



筝曲「六段」はグレゴリオ聖歌「クレド」のパクリか? (2)

2011-04-21 11:12:38 | 虚無僧日記
先日、NHK「音楽の泉」で、「六段とグレゴリオ聖歌の
クレドが完全に一致する」という話が放送された。日曜の
朝とあって、邦楽家の方も何人か聞かれていたようだ。

「六段とグレゴリオ聖歌」で検索すると、800件以上も
出てくる。が、大半は CDの紹介。今年3月30日に
日本伝統文化振興財団から発売されていたのだ。それで、
NHKラジオでも 旬の話題 として取り上げられたか。


CDタイトルは『 筝曲「六段」とグレゴリオ聖歌「クレド」』
副題は「日本伝統音楽とキリシタン音楽との出会い」
箏の演奏は 「野坂操壽」。 解説と指揮は「 皆川達夫 」

「皆川達夫」で検索すると 1,000件以上もあり、バロック音楽や
グレゴリオ聖歌だけでなく、謡曲など日本の音楽にも造詣が深く、
すごい人気の高い先生と判る。なんと「慶応高校の講師」も
されていたとのこと。私が進学する前年に辞められている。


さてさて、箏曲の「六段」がグレゴリオ聖歌の「クレド」と
同じだという説。両曲を同時に演奏したCDを聞いた人は、
皆一様に「すごい、ぴったり」「全く同じだ」と感動している。

が、私の耳がおかしいのだろうか。私には、とても同じには
聞こえない。「『六段』の伴奏で『クレド』を歌ってみて
ください」とお願いしたら、ホントに歌えるのだろうかと
思うのは私だけか?。

そもそも、江戸時代初めに『六段』があったかも疑問なのである。
当時、あったとしても、曲調は現代のものと全然ちがっていた。
それは、信州松代藩に伝わった「八橋流筝曲」の伝承者「真田志ん」
さんの『六段』や「琉球箏」の「六段菅垣」、そして「糸竹初心集」
に記載された譜面から、当時の『六段』がどんなものだったかを
検証する必要がある。琉球の『六段』が原型ではないかという説も
ある。琉球の『六段』は「呂音階」で「平調子」ではないとも。

つまり、現代の『六段』と比較しても意味がない。たまたま
拍子数が一致したというだけでしかない。

ただ 言えるのは、「近世になって突如『平調子』という
ミファラシドの音階が生まれる。この音階が、グレゴリオ聖歌の
影響ではないか」というこを、もっと検証してもらえれば、
私も納得がいく。



着物の下は ノーパン

2011-04-20 11:39:21 | 虚無僧日記
避難生活で 「1週間も2週間も 着の身 着のまま」とは、
一日に2、3度は風呂に入り、下着を取り替える 私には
耐えられない。

避難者の要望のトップが「下着類」。こればっかりは「古着」
とはいかない。どれだけ 新品が 供給されたのだろう。

下着が届けられても、体育館などの避難所では、着替える
場所もない。洗濯物を干す場所もないというのが ストレスに
なっているらしい。

ならば、下着なんか着なければ・・・という虚無僧からのご提案。

エスキモーは、毛皮の下は素っ裸だそうだ。「なんでか」。
「極寒の地では、洗濯ができないし、外に干せないから」だ。

そう、私は、真夏に一週間ほど 虚無僧の旅に出る。
アンダーシャツは、汗でグショグショになって、着ていても
気持ち悪い。そして脱ぐのも大変。なんでこんなもの着る
必要があるのかと、着るのをやめた。テトロンの肌襦袢と
着物だけで十分なのだ。着物は脱ぎやすい。テトロンは
すぐ乾く。公園の水道などで洗って、そのまま着ていても、
そのうちに乾くのだ。

さて パンツ。これは、何枚も持って歩くわけには いかない。
洗って木に干すわけにもいかない。以前「紙パンツ」を
用意していったが、これを捨てるゴミ箱が無いので困った。

そこで・・・、「クラシック・パンツ」。(ホントに この名で
売っている)。つまり 昔の「越中ふんどし」に注目。

でも、紐なんて無くてもいい。要するに「晒し」1本あれば
いいのだ。「晒し1本 腹に巻いて・・・・」。 これなら、木に
干していても、褌とは気づかれまい。

ところで、ご婦人方も、つい ひと昔前までは、着物の下は
ノーパンだった。今は どうなってるのかは シリません。

そう、結論は、ノーパンが、汚すこともなく、干すことも
無く、一番いいのだ。

ど素人が造った原発?

2011-04-20 10:33:01 | 虚無僧日記
福島原発の内部の写真が公開された。こんなに
メチャクチャに破壊されているとは思わなかった。
作業員が 1,000人近くもいて、その大半が下請け、
孫請けというのも驚き。震災の時、現場にいた
作業員の証言も、想像を絶する。

元原発作業員だったという人たちの内部告発が
ボロボロ出てきている。中日新聞でも、(4/15付)
福島原発他の建設に加わったという菊池洋一氏の
「格納容器底に小便」という記事が載った。
いちいち作業服を脱いで2階のトイレまで行くのが
めんどうなので、中で小便をするのが常態化して
いたという。「鉄板は やがて腐食するだろう」とか、
「設計どおりには 嵌まらず、現場で適当に判断して
やった」とか「工事ミスは、クビになるのを怖れて
報告せず」など、驚くべき証言だ。

ネットでも、平井憲夫氏が実名で『原発がどんな
ものか知ってほしい
』という詳細な報告をしている。
すべては未知のことで、実際に作業をする人は
95%まるっきりの素人。お百姓や漁師の出稼ぎの
人だから、経験も知識も無く、針金を1本落として
も、それがどんな重大事故を招くかの怖さを知らないで 
作業している。

作業の点検をする検査官も素人。行政改革で余った
農水産省の役人で 昨日までお米や養蚕の指導をして
いた人や、ハマチ養殖の指導をしていた人が「専門
検査官」として赴任させられてきた。彼らは溶接の
仕方も知らないで、「検査合格」の判を押してきた
という。

今も、ハローワークで、原発作業員の求人広告が
出ている。「日当9,000円~11,000円。“ 経験不問 ”
とある。(私でもできますか?)

痴愚に帰れ (親鸞)

2011-04-20 04:12:29 | 五木寛之
4/18 中日新聞『親鸞』五木寛之

「痴愚に帰れ、それは無理なこと。人はいったん身につけた
ものを捨てても、何も持たなかった者になることはできない」

「それは たとえば、富者がその財を捨てて 乞食になっても、
“ 昔 富者だった乞食 ” でしかない」ということですか。

「自分は今、痴愚のふりをしても、過去は消えない。それどころか、
人に四書五経を教え、智恵者のような顔をして 日々を生きている。
恥ずかしいかぎりです」


ウ~ム。今の私の姿 そのものだ。
「もとリッチ」は、「今 無一物の虚無僧」となっても、過去は
捨てきれず、生活も心も 以前より 豊かだ。

海の底に憧れながら、もぐることもできず、海面に浮いて
助け舟を 期待している自分。ああ、いやだ。親鸞は どう
対処するのだろう。



交通事故死 急増

2011-04-19 04:43:14 | 虚無僧日記
「交通事故死」が立て続けに起こった。

①18日、栃木県鹿沼市で、集団登校中の児童の列に、
大型クレーン車が突っ込み、男児4人、女児1人の計
5人が死亡。

②17日、愛知県岩倉市の名鉄犬山線の踏切で、
列車と乗用車が衝突。乗用車を運転していた飲食店
店員(20)が即死。

③16日未明、伊勢湾岸道路で、停車中の乗用車
2台に大型トラックが追突し、3人が死傷。

④16日午前9時すぎ、和歌山県の鳥松山トンネルで、
軽乗用車と対向車が衝突、女性2人が死亡。

4月17日現在、愛知県の交通事故死者数は 69人。
対前年 +5で、またまた 全国ワースト1。
というわけで、○○警察から電話が はいった。
「交通安全キャンペーンに協力して欲しい」とのこと。

「そろり、そろりと参ろう」の虚無僧のお出ましぃ~。
「中高年暴走族」の私も、安全運転に心がけるように
なった。しかるべくして、こんなお役目がいただける。
ありがたいことです。 さて、何をやるべい。
「水戸黄門」の替え歌を考えている。どなたか、
一緒に考えてください。