現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

天皇陛下に 胡坐で!?

2011-04-07 21:23:51 | 社会問題
天皇、皇后両陛下、そして昨日は 皇太子ご夫妻が、被災者を
見舞われた。その時「膝を屈して話しかけられる陛下、殿下に、
胡坐(あぐら)で応じる避難者がいた」という非難の声。

ネットで見ると、若い人はきちんと正座しているのだが、
胡坐をかいているのは、60代くらいの男性だ。おみ足でも
悪いのか。今や被災者は王様か。

ま、最近は、ホテルのレストランで食事をする時も、神社の
参拝でも、お茶席でも、能楽堂でも、帽子を被ったままの人を
見かける。それが 大抵 “ 年寄り ”なのが、私には意外だ。

「若者の帽子はファッション、年寄りの帽子はカツラ」「昔は
屋内でも皆 烏帽子をかぶっていたのだから」とか、「江戸時代
以前は “ 胡坐 ”が正式な座り方だったのだから」と自分に
言い聞かせて、目をつぶることにしている。

私の父は、軍隊で鍛えられたから、単身赴任でも 炊事洗濯は
自分でしていた。家でも 下着は自分で洗っていた。
その 戦争に行った世代は 90歳を超え、ほとんどいなくなった。
今の年寄りは、「戦中派、戦争疎開組」。「被害者意識が強い」
世代とも言われる。

今の年寄りは、奥さんがいないと、メシも作れないという。
要求ばかりして、すぐ切れるのもこの世代だ。「あんな年寄り
にはならないように」と、反面教師で、今の若者の方が、随分
おとなしく 優しい。年寄り よ、若者を見習うべし。

文明が発展するほど人は無能に

2011-04-07 20:49:05 | 社会問題
寺田寅彦は 80年も前に「文明が発展すればするほど、
人間は無能になる」と警告していた。なるほどと思う。

今回の大災害、縄文時代なら 被害は ほとんど無かったろう。
縄文人は みな 高台に住んでいたから。災害に備える智恵は
現代人より優れていたのだ。
弥生時代の人は、河川流域に下りて、稲作をしていたから、
田んぼも壊滅したことだろう。そこで、高床式の倉庫など
工夫をこらした。

関東大震災の時は、電灯が消えて困ったくらいで、生き残った
人達は、力を合わせて、家も自分達で建て直せた。

捕虜収容所の生活でも、自分達で住む所を作り、衣服を縫い、
食べものも自給自足し、風呂なども工夫して作った。

今回の被災者たちの多くは、避難所で、何から何まで救援
頼みだ。救援物資が届くのを耐えて待つのみ。瓦礫の排除も
自衛隊任せ。

私もあの状況に置かれたら、「衣食住」何一つ自分では
得られない。瓦礫を除く力も無い。

「ノアの箱舟」や「日本沈没」などを読んで、最後に
選ばれる人は誰かと考えてしまう。まず天皇陛下。総理大臣
はじめ閣僚。東大・京大の科学者。後は、コンピュータ関連の
知識人、第一次産業の技術者。そう考えると、虚無僧は無用の人、
無能の人。切り捨てられる身か。最後の審判、その時あなたは?