現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

今甦る「芝居小屋」

2012-04-03 21:27:34 | 虚無僧日記
3年前、四国松山に行った時「宴の桜」さんに案内されて
内子町にある「内子座」を見学してきた。大正5年(1916)に
造られ、昭和40年代には老朽化して取り壊されそうになったのを、
内子町の有志によって昭和60年代に復元されたもの。
周辺の町並も保存に取り組み、観光地となっている。

そして今年、熊本県山鹿市の「八千代座」を見学してきた。
こちらも、大正4年(1915)に建てられ、老朽化し取り壊される
ところを、町並とともに残すこととなり、昭和60年復元された。

「内子座」と「八千代座」は、桟敷席や2階席、廻り舞台に
花道を備え、客席数600ほどで、よく似ている。

客席が100~200の小さな「芝居小屋」は全国に20ほどあるそうな。
各市町村で造られた「箱モノ」の劇場では味わえない“風格”が
ある。

問題は維持するための興行内容だ。「八千代座」では 毎年
「坂東玉三郎」を招いている。「木戸銭」は5千~2万円。
600席で10日公演すれば、6,000人の集客。それでも完売に
なるという。興行収入は1億円近い。

私も、それだけの集客ができる大物になりたや。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

「名古屋能楽堂」について

2012-04-03 10:31:57 | 虚無僧日記
2010-09-13 付けのブログで「名古屋能楽堂」について
書きましたら、著名な方からコメントいただきましたので、
転載させていただきます。
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「小生が学生の頃に名古屋能楽堂が落成し、「松」は東京でも
大変話題になりました。それから幾年月、ネットの知人が
「コスプレ イベント」で使用したとの事。唖然としましたが、
貴兄のブログを拝見し、能楽堂が現代を生きるためには
そのような事も「あり」なのではないかと考えを改めました。

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そうなんです。今名古屋市は赤字で文化予算を削りに削り、
とうとう今年は「市民芸術祭の公演」も無くなるとのこと。
そして、各「文化小劇場」に利用率のアップを指令しています。

能楽堂も もう なりふりかまわず、美容学校のコンテストや
ファッションショー、結婚式、着物の展示会、講演、パンク
ロックの公演までやっています。「コスプレ・イベント」も
その一つでした。

松羽目の前に屏風や布を張って、松の絵を隠し、大道具、
小道具の舞台設定に照明や音響まで入れて、ガンガンにやる。
それならなにも「能楽堂」でなくとも、普通の劇場ホールの
方が良いのにと思う私は“古い人間”でしょうかね。

高島屋の入社式が「スーツ禁止・カジュアルな服装」で
行われたように、時代の流れですか。


「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。