小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

『わが母の記』2012年 / NHKBSP

2022年06月17日 | 映画
概要
昭和の文豪である井上靖が68歳の時に出版した自伝的小説。老いた母の80歳から亡くなる89歳について書かれた「花の下」(1964年)、「月の光」(1969年)、「雪の面」(1974年)の3部作となっている。

『しろばんば』などに描かれている5歳の時から8年間、伊豆の山奥の土蔵で彼を育てた曽祖父の妾で小説家の伊上洪作(役所広司)とは血の繋がらない「おぬいばあさん」との生活について、自分は捨てられたのではないかという疑問があった。ある朝、おぬいに息子を奪われたという母親・八重(樹木希林)の言葉に感情を抑えられなくなった伊上は、初めて母と対決しようと「息子さんを郷里に置き去りにしたんですよね」と問いつめる。しかし、八重の口からこぼれたのは、伊上が想像もしなかったある「想い」だった。

『わが母の記』予告編

キャスト
伊上洪作(伊上家の長男、作家) - 役所広司、八重(伊上家の母) - 樹木希林、琴子(洪作の三女) - 宮﨑あおい、郁子(洪作の長女) - ミムラ、紀子(洪作の次女) - 菊池亜希子、志賀子(伊上家の長女) - キムラ緑子、桑子(伊上家の次女) - 南果歩、瀬川(カタツムリの瀬川・運転手兼書生のち編集者) - 三浦貴大、隼人(伊上家の父) - 三國連太郎 、若き日の八重 - 内田也哉子 ~ ウイキペディア


とことん認知症を演じる樹木希林は、同じ話を繰り返すは、徘徊はするは、役所広司が自分の息子であることも分かっていない。そして息子に再開することだけを願っていたのかな?いや~、樹木希林と役所広司の演技だけに見とれいた気がする。小説『しろばんば』も知らなければ、井上靖さんの人生にこのようなことがあったことも全く知らなかった。でも、ごくどこにでも転がっているような日常にも思えるし、感動もある。もういちど家族構成、皆を理解しながら、じっくり観たい気もした。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たかさんへ (小父さんK)
2022-06-19 00:12:36
>この本、読みました。

ああ、そうでしたか!

>お母様のお写真入りでしたよね。

ウイキペディアには、「花の下」(1964年)、「月の光」(1969年)、「雪の面」(1974年)の3部作と解説されていましたが「しろばんば」も知りません。

>映画化されたのですか?

この映画のことも全く知りませんで、6月14日の放送に樹木希林、役所広司 ご両人の名があったので録画していまして良かったなと今思っています。
返信する
reeさんへ (小父さんK)
2022-06-19 00:03:04
>これ、観たいです!!

はっはっは、Netflixやアマゾンプライムになかったら、帰国時の土産に買って帰ってはいかがですか?

そうそう、目立たない存在ですが、山口百恵さんの息子、三浦貴大君も何度も出てきますよ。

>樹木希林さんの『あん』はNetflixで配信してて観たんですよ。

知らないですが下ですね。
    ↓
https://www.youtube.com/watch?v=t4OhrkllRsM
情報有難うございます。
返信する
アナザン・スターさんへ (小父さんK)
2022-06-18 23:55:55
>役所広司さんが好いでしょ。

彼の頑固親父の役を初めて観て新鮮でした!
どんな役でもこなせるんですね。
私個人的には、師匠の仲代達矢さんを越えたのではないかと思っています。

内田也哉子さんもいいですね。
彼女は映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の出演時、樹木希林さんは「自分で考えなさい」と一切アドバイスをしてくれなかったとか。

>単品としては、しろばんば。

ほんと一冊くらい読みたいですね。
井上靖さんは、若い時に「敦煌」にはまったものです。

>何とも云えぬ表情がいいでしょう。

いや、うまい!!!、すべて素晴らしいですが。

井上靖さんの解体前のご自宅跡や、実際に利用されていた建物だそうです。

そうでしたか!

>とても印象に残る作品です。

貴重ですね。
返信する
Unknown (たか)
2022-06-18 16:36:06
この本、読みました。
お母様のお写真入りでしたよね。
映画化されたのですか?
返信する
Unknown (ree)
2022-06-18 04:32:35
これ、観たいです!!

こちらのNetflixやアマゾンプライムにはないようです(涙)。

樹木希林さんの『あん』はNetflixで配信してて観たんですよ。
返信する
しろばんば (アナザン・スター)
2022-06-18 01:29:05
役所広司さんが好いでしょ。
樹木希林さんは無論ですが、若い時の・冒頭での内田也哉子さんも。
原作の、数編から成り立っていて、そちらも是非読まれてみてください。
単品としては、しろばんば。

息子に、負ぶわれている母親の・何とも云えぬ表情がいいでしょう。
DVD即買いでした。

撮影場所は、井上靖さんの解体前のご自宅跡や、実際に利用されていた建物だそうです。
映画って、監督と俳優陣と、撮影場所や物語の衒い然も大切なんだと思えます。
とても印象に残る作品です。
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