小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

土記   東京のバカヤロー=伊藤智永 / 毎日新聞

2024年07月06日 | オピニオン
毎日新聞 2024/6/29 東京朝刊 有料記事 <do-ki>  東京に生まれ育ち、仕事も大半が東京だった。我ながら偏りにじくじたる思いがある。一番残念なのは、東京愛が薄れたことだ。  昔は好きだった。今も文庫サイズの地図を持ち歩く。発行は30年前。古びても地名や道路は変わらないから用は足りる。  でも考えたら実用性より、細かな書き込みがたくさんあって捨てられないのだと気づいた。  気 . . . 本文を読む
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余録 「子どもは2人までに抑える国民的合意を… / 毎日新聞

2024年07月01日 | オピニオン
第1回日本人口会議であいさつする斉藤邦吉厚相(当時)=東京都内で1974年7月2日 毎日新聞 2024/7/1 東京朝刊  「子どもは2人までに抑える国民的合意を」。今から50年前の1974年7月、政府が後援し、岸信介元首相も出席して開かれた日本人口会議の宣言だ。子ども3人の家庭が珍しくなかった当時、人口が増えも減りもしない「静止人口」を国として目指した ▲石油危機の直後で「人口が増え続け . . . 本文を読む
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余録 / 世界遺産・姫路城の天守までの経路は迷路のように… / 毎日新聞

2024年06月22日 | オピニオン
世界遺産の姫路城=兵庫県姫路市で2021年10月27日、本社ヘリから 毎日新聞 2024/6/22 東京朝刊  世界遺産・姫路城の天守までの経路は迷路のように複雑なことで知られる。現存する21門のうち、「はノ門」をくぐると天守に背を向け、いったんUターンしないと「にノ門」に着けない。「ほノ門」の後は、道が二つに分かれている ▲その姫路城への入城を巡る動きだ。城を管理する兵庫県姫路市は外国人観 . . . 本文を読む
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余録 「五月、六月実がなれば、枝から… / 毎日新聞

2024年06月18日 | オピニオン
ひょうによって傷がついた梅の実。暖冬で不作が伝えられる=和歌山県みなべ町で2024年4月9日午後0時10分(和歌山県提供) 毎日新聞 2024/6/18 東京朝刊  「五月、六月実がなれば、枝からふるいおとされて」「もとよりすっぱいこのからだ、しおにつかってからくなり、しそにそまって赤くなり」「七月、八月あついころ、三日三ばんの土用ぼし」。明治末からの尋常小学校教科書に載った「うめぼしのうた . . . 本文を読む
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余録 / 「外交と内政は一体不離」と語ったのは… / 毎日新聞

2024年06月15日 | オピニオン
第1回主要国首脳会議(ランブイエ・サミット)の開幕前に、ジスカールデスタン仏大統領(左)と会談する三木武夫首相=パリ郊外のランブイエ城で 毎日新聞 2024/6/15 東京朝刊  「外交と内政は一体不離」と語ったのは「所得倍増」を打ち出した池田勇人首相だ。政策を実現し、国際的地位の向上につなげようと考えたという。「トランジスタの商人」と皮肉られた逸話も残るが、戦略は間違いではなかった ▲米国 . . . 本文を読む
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余録 / 「我が庵は… / 毎日新聞

2024年06月13日 | オピニオン
マンション建設で眺望が遮られる前、日暮里富士見坂から観測されたダイヤモンド富士=東京都荒川区で2012年11月12日午後4時25分、宮間俊樹撮影 余録 / 「我が庵は… / 毎日新聞 2024/6/13 東京朝刊 「我が庵(いお)は 松原つづき 海近く 富士の高嶺(たかね)を 軒端にぞ見る」。江戸城を築城した太田道灌(おおたどうかん)の歌という。景色を遮る建物がない時代だ。徳川の歴代将軍も眺 . . . 本文を読む
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余録 / アナグマはムジナとも称され… / 毎日新聞

2024年06月01日 | オピニオン
衆院政治改革特別委員会が再開し、政治資金規正法改正案の再修正協議に臨む与野党理事ら。中央奥は石田真敏委員長=国会内で2024年5月31日午前11時45分、平田明浩撮影 毎日新聞 2024/6/1 東京朝刊  アナグマはムジナとも称され、タヌキなどと混同されることがある。違う動物でも巣穴で暮らすと同じようにみえる。違っていても悪巧みをする仲間を「同じ穴のムジナ」というのは一説によると、このためと . . . 本文を読む
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余録 / 「相撲と将棋はプロとアマチュアの差が最も大きい」… / 毎日新聞

2024年05月28日 | オピニオン
「火牛の計」の伝説を意匠化した化粧まわしで土俵入りする大の里(手前)。奥は琴桜=両国国技館で2024年5月25日、北山夏帆撮影 毎日新聞  2024/5/28 東京朝刊  「相撲と将棋はプロとアマチュアの差が最も大きい」。昭和の時代によく耳にした。その壁を崩した一人が2年連続学生横綱のタイトルを手に1970年に角界入りした輪島だろう ▲初土俵から15場所目。関脇だった72年5月場所で初の賜杯 . . . 本文を読む
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余録  「とにかく、とことん学ぼう」… / 毎日新聞

2024年05月19日 | オピニオン
シャープ本社に表示されたロゴ=堺市堺区で2024年4月28日、本社ヘリから加古信志撮影 毎日新聞 2024/5/16 東京朝刊  「とにかく、とことん学ぼう」が松下電器産業(現パナソニック)の創業者、松下幸之助の口癖だったという。戦後の欧米に追いつき、追い越せの時代。先行商品を後追いで製品化し、「マネシタ電器」と皮肉られた  ▲「ソニー=モルモット」論も唱えられた。大手が見守る中、新製品開発 . . . 本文を読む
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24色のペン 岸田首相「したたか説」は本当か?=飼手勇介(政治部) / 毎日新聞

2024年05月13日 | オピニオン
グループの会合を終え、記者団の取材に応じる立憲民主党の小沢一郎氏=衆院第1議員会館で2023年11月21日午後1時1分、竹内幹撮影 毎日新聞  2024/5/12 06:00 有料記事  政治資金パーティー裏金事件の影響もあり、内閣支持率が長らく低迷する岸田文雄首相は、次の衆院選の「顔」としては不足。9月の党総裁選までに衆院解散・総選挙に打って出ることもできず、もう交代だろう。  こんな見方 . . . 本文を読む
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余録 浮世絵師、葛飾北斎の「富嶽三十六景」には… / 毎日新聞

2024年05月11日 | オピニオン
コンビニエンスストアの後ろにそびえる富士山を背景に、写真撮影する外国人観光客ら=山梨県富士河口湖町船津で2024年4月25日、野田樹撮影 毎日新聞 2024/5/11 東京朝刊  浮世絵師、葛飾北斎の「富嶽三十六景」には46の作品がある。10作品の追加は、好評だったためとみられる。岩波文庫の「北斎 富嶽三十六景」(日野原健司編)によると、画材に選ばれた地点は定番の名所だけでなく、理解に苦しむよ . . . 本文を読む
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みんなの広場 / 高齢者マークで心のゆとり=無職・内徳雄二・75  / 毎日新聞

2024年05月10日 | オピニオン
高齢運転者標識  毎日新聞 2024/5/10 東京朝刊 有料記事  高齢ドライバーによる交通事故が多発している。ニュースを見ていると、事故車には高齢者マークが貼り付けられていないことが多いように感じる。70歳以上のドライバーはマークを付ける努力義務がある。  先日、免許更新のための高齢者向け運転講習会で、視野が狭くなっていると指摘された。雨天時の夜間運転に不安を覚えていたこともあり、抵抗 . . . 本文を読む
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余録 「怖がらなすぎたり… / 毎日新聞

2024年05月08日 | オピニオン
コロナの5類移行から1年。井上尚弥選手らの世界戦を見ようと東京ドームに集まった多くのボクシングファン=2024年5月6日午後3時4分、藤井達也撮影 毎日新聞 2024/5/8 東京朝刊  「怖がらなすぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正常に怖がることはなかなかむつかしい」。米歴史学者、アルフレッド・クロスビーは著書「史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック」で物理学者、寺田寅彦 . . . 本文を読む
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余録 ニューヨークにある音楽の殿堂カーネギーホールには… / 毎日新聞

2024年05月07日 | オピニオン
 米ミシガン州のUSスチール製鉄所=2024年4月4日、大久保渉撮影 毎日新聞 2024/5/6 東京朝刊  ニューヨークにある音楽の殿堂カーネギーホールには道案内のジョークが伝わる。近くで迷っていた人から「どうすれば行けるでしょうか」と尋ねられたピアニストはこう答えた。「練習、練習、練習だ」  ◀ゴールに簡単にたどりつけないのは、ホールの創設者アンドリュー・カーネギーが設立に関わった米鉄鋼 . . . 本文を読む
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「みどりの日」 / 守られた楽園 福井・敦賀 / 毎日新聞

2024年05月04日 | オピニオン
毎日新聞 2024/5/4 東京朝刊 有料記事  3月に延伸開業した北陸新幹線の敦賀駅から約2キロにある「中池見(なかいけみ)湿地」(福井県敦賀市)。ラムサール条約に登録され、「日本一新幹線駅から近い条約湿地」とも呼ばれる。  自然保護に取り組むNPO法人「中池見ねっと」によると、湿地は土地の隆起でできた池に、枯れた植物などが泥炭として積み重なることで形成された。87ヘクタールの登録地内に40 . . . 本文を読む
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