昨日で、お盆休みが明けて徐々に従来のビジネスベースに戻るのだろうが、逆に残暑が厳しく、すぐにピッチが上がると言うものでもないようだ。
昨日は午後から川崎市の高津区で、デザインリフォームを掲げて活動を続ける”マツド・リフォーム”へお邪魔してきた。
昨年から、女性のリフォームコーデネーターの方数人に、私の設計した作品についてお話し色んな角度からデザイン・リフォームに取り組む姿勢を議論している。
松戸社長は、各家庭に合わせたオーダーメイドの家作りを目指し、デザインにもこだわりを持って、訪れるお客様のために本社をリフォームされたばかりである。
スタッフの方も十数名元気で快活な人達である。
今日は、私のリフォーム経験の原点となった、河口湖湖月館旧館のプロジェクトについて話をした。
グラフィック・デザイナーの谷内田孝氏と一緒に試行錯誤しながら取り組んだ過去のレポートを解説していると、当時の様々な思い出がこみ上げてきた。
日旅産業の、大島専務、赤間さん、関野さん、湯本さん、そして湖月館の小佐野社長、当時の小佐野国博専務と奥様。
リフォームの前提としてのマーケットリサーチと建築診断、それに基づくリフォームデザインとCI計画、更に経営目標、、、。
このプロジェクトが進行中に、神戸の震災が起こり多くの建物が倒壊したニュースが伝えられた。
富士山へのビューを確保するための宴会場と厨房を上階へ移設することが構造計算上不可と出て、このリフォームプロジェクトは中止となり、現在建っている”秀峰閣湖月”の新築プロジェクトへと移行した。
出来た形は、たった一つだがその裏には多くの議論と数え切れないプランの習作が眠っている。
これから多くの仕事をこなすだろう人達に、このことを十分に伝えることが出来れば私の役割は果たせた事になるだろうと思っている。