木村 和美 Architect

建築家木村和美の日常活動とプロジェクトについてのブログ

●緊張感の持続について

2009-08-20 22:14:52 | Weblog

 

やっと一昨日衆院選が公示され、本格的な選挙戦が始まった。

解散から40日間に及ぶ長き戦いに当初は、緊張感が持続できるかなどの心配もあった。

暑さのせいか、昨日は与謝野馨財務大臣が出陣式でダウン気味のニュースも伝えられた。

 

数日前の党首討論を見たが、質問に対してはぐらかし答弁ばかりで、党首討論などとはとても言えないしろ物だった。

今はyoutubeなどで幾らでも海外の国会中継が見れるので、昨日サッチャー元首相の当時の議会討論を見てみたが、日本の党首討論とはまるで、緊張感と迫力が違う。

一国の首相の情報力と説得力というのは、本来は凄いものだと言う事がわかる。

 

昨日まで、あるプロジェクトについて今月中にプレゼンテーションをしようと意気込んでいたのだが、昨日急に延期の話となり、緊張の糸が切れてしまった。

ここ2ヶ月ばかり、結構集中した住宅プロジェクトである。

 

程よい緊張感というのは人間を前向きにするものだが、程よいそれと言うのは中々なく、常にある種の深い悩みとプレッシャーを与え続ける物だと思う。

物事がうまく回転しない時の緊張感と圧力にどれだけ耐えれるかで、その結果が決まっってくるようにも思う。

 

建築家黒川紀章さんと若い時、そのお供をして色々な会議によく同席させてもらった。

当時は凄いスケジュールで打ち合わせが入っていたが、何の苦もなく消化しているように私には見えた。

こちらは緊張ですぐトイレに行きたくなったり、疲れたりしたものだ。

ある時その秘訣について聞いたところ、彼の意見は単純なもので一言”慣れだよ”と言われたものだ。

 

それから私も色々経験を積んでみたが、積めば積むほどいろんなタイプの緊張感が出てきてとても慣れの一言で片付けることは出来ない。

つまるところ、いかにここぞと言う時のプレッシャーに耐える訓練ができるかだと思う。

ここぞの状況判断が上手に出来る事が前提だろう。

 

やはり一日一日をある種の緊張感を持って仕事をこなしていく積み重ねと困難なときのユーモア感覚。

そして良くない出来事やニュースを引きずらず、それに負けない事ではないだろうか、、、、。