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トヨタの苦悩から学ぶこと

2009-04-14 22:24:50 | 政治・経済
100年に一度の危機と言われる昨今の不況の嵐。私も仕事の中で身に染みて感じています。

ただ、そうは言っても「みんな悪いからしょうがない。日本の英知を結集したトヨタですらダメなんだから」といい訳のひとつにしていましたが、それにしてもトヨタの業績が何故急激にここまで落ち込むの?とここ最近疑問も持っていました。

数字で見ると(2008年3月期⇒2009年3月見込)、
売上高  :26兆円⇒21兆円
営業損益 :2兆2703億円⇒△4500億円
当期純損益:1兆7178億円⇒△3500億円

利益関係が一年で約2兆円(2兆円ですよ!!)の悪化。尋常じゃない額ですよね(苦笑)。

トヨタの赤字転落は、直接的には世界的な自動車販売低迷と円高の影響が大きいでしょうが、一方それだけではないだろうとも言われています。

つくってもつくっても北米で売れるし、へたってきたGMを抜いて販売台数世界トップ!、1000万台の大台!!も見えてきたもんだから、「とにかく生産数量拡大!」とある意味供給側の都合を優先し、若干消費者目線から離れ、それにより販売会社の不満も溜まってきたこともあるようです。

さらに最近読んだ雑誌によると、独立系の部品メーカーあたりからトヨタを見極める動きもあるようだし、金融関係のアナリストなども「F1だけでなく鈴鹿8耐も撤退したホンダや、硬式野球部を休部にした日産自動車などと比べると、トヨタの危機意識はどうなのか?」という考えもあるようです。だからと言って、グランパスをどうこうしたらいいとは間違っても言いませんよ!!。

円高にしても、1995年に1ドル=80円を突破した超円高期は乗り切ったのに、何故1ドル=90円程度の今ここまで業績に影響を受けるのか?という考えもあり、14年前と状況は違うとはいえ、なるほどと思いました。

まあそんなこと私が言わなくても、トヨタは十分考えているだろうし、だからこそ創業家社長の豊田章男氏を起用したのでしょうから、これからどう逆襲していくか見物です。

ということで、「トヨタの苦悩から学ぶこと」。

答えは、「一寸先は闇」ではなく(笑)、「常に危機意識を持つ事が肝要」くらいにしておきましょうか。