昨年の10月から、大学生協で下宿探しのお手伝いをしています。
在校生の住み替えもありますが、圧倒的に多いのが新入生の下宿探し。
この前も書きましたが、まあいろんな親子がいらっしゃいます。
もう50組は案内したかなあ。
結構、いろんな家族、これから独り暮らしをする高校3年生を見ています。
最近よーく思うのが、「子どもひとりでは、探しに来ないなあ」ということです。
在校生は、ひとりですね。
最終的に、携帯で両親と話をして決めたり、一旦持ち帰って相談して翌日連絡して来たり、というパターンですが、お部屋自体はだいたい在校生自身がひとりで見に来ますが、新入生(=高校3年生)は100%親と一緒です。
これって、せっかくの自立のチャンスを削っている気がするんですよね。
そこで、「生協に高校生がひとりで下宿探しに来たら、ナイストライ」だと思うんですよね!
だいたい下宿をする子は、地方の子ですよ。
家から大学まで来るだけで、ナイスチャレンジです!
でも来ただけでは、何も進まないわけで、紹介希望カードを記入して、受付をして、話を聞いて、希望の物件を言って、案内してもらわないといけません。
正直、セパックも自分の娘を業者さんにひとりで行かせることはしません。
何進められるか、わからんもんね(笑)。
他の大学も多分そうだと思うんですけど、生協ってちょっと業者と違っていて、これからここに通う生徒の為の下宿探しなので、なんか自分の子どもというか、親せきというか、いわゆる愛情があるんですよね。
同時に責任もある。せっかくだったら4年間住み替えずに住んで、いい大学生活を送ってもらいたいなと思うわけ。
少なくとも今勤務している生協はそんな雰囲気だし、お世話になっている北海道のある大学生協さんなんて、生協のスタッフさんはご近所のお母さんばっかりなので、「みんな息子や娘みたいなもんよ!」と言ってました(笑)。
そこに、高校3年生がひとりで田舎から出てきて、下宿探しに来ましたって言われたら、こっちはテンションあがるよね!
「よーきた、よーきた」と。「おっちゃんに任しとき!」ってセパックなら言うね。
できる限りいいところを見つけてあげたいし、ご両親にも安心してもらわないといけないというプレッシャーもありつつ。
子どもも、自分だけが見て決めた物件だから、納得もするだろうし、簡単に「やっぱり別のところに住みたい」なんて言わないでしょう。もし言ってきたら、「あんたが決めたところでしょう?4年間は住みなさい」と言ってあげればいいんです(ノイローゼになるほどの問題を抱えていたら、話は別ですが)。
まあ、そうはいっても見ず知らずのところに子どもをひとりで行かせるのは怖いので、行く前に生協に電話を入れましょう。
「実は、息子(や娘)がひとり暮らしをするので下宿を探したい。そこで、せっかくの自立の機会なので、ひとりで探しに行かせたいので、いろいろとご面倒をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」みたいな感じで。
こう言われたら、生協は受けるしかないよね(笑)。
ということで、もしみなさんのお子さんや親せきが下宿探しをされる際は、ぜひ旅をさせてみましょう!
うちはそうするつもりです。
まあ、結果は責任を負いませんので、あしからず。